オルフェーヴル、ゴール寸前でペリエ騎手のソレミアに差されて2着惜敗…(撮影:沢田康文)
7日、フランス・ロンシャン競馬場で行われた第91回凱旋門賞(3歳上・仏GI・芝2400m・18頭・1着賞金228万5600ユーロ)に、日本からC.
スミヨン騎手騎乗の
オルフェーヴル(牡4、栗東・池江厩舎)と、その帯同馬
アヴェンティーノ(牡8、栗東・池江厩舎)が出走。
レースは注目の
オルフェーヴル(牡4・栗東・池江泰寿)が、スタートやや後手を踏んだが大きな影響もなく、道中は終始中団後方外目をしっかりと折り合って進んだ。長い直線に入ると、他17頭の手が激しく動く中で大外に持ち出されると、抜群の手応えでそれらの集団を抜き去っていく。残り300mで完全に先頭に立つと、独走態勢に持ち込んだかに見えたが…。
外からじわじわとO.ペリエ騎手騎乗の
ソレミア(牝4・仏・C.
ラフォンパリアス)が迫り、ゴール寸前で一旦は完全に先頭に立っていた
オルフェーヴルを交わして優勝した。勝ちタイムは2分37秒68。
その後大きく離れた3着に
マスターストローク(牡3・仏・A.
ファーブル)が入っている。
1969年スピードシンボリの日本馬初挑戦から43年。世界中のホースマン憧れの大舞台は、99年エルコンドルパサー2着、06年ディープインパクト3位入線(→失格)、10年
ナカヤマフェスタ2着など、過去10回・のべ12頭が出走して惜敗と惨敗の繰り返し。
競馬ファン・関係者がみな最高峰への想いを強める中、日本現役最強の
オルフェーヴルが、完全アウェイも大外枠も、ロンシャンのタフな馬場も全て力に変えて「世界最強」を証明したかに思われたのも束の間、またもや世界の壁に阻まれる形となった。
なお、
オルフェーヴルとともにこのフランス遠征を支えた
アヴェンティーノ(牡8・栗東・池江泰寿)は、着外に敗れている。
【プロフィール】
◆
オルフェーヴル(牡4)
父:ステイゴールド
母:
オリエンタルアート母父:メジロマックイーン
厩舎:栗東・池江泰寿
成績:16戦9勝(重賞8勝、うち海外1勝)
主な勝ち鞍:11年皐月賞(GI)、11年日本ダービー(GI)、11年菊花賞(GI)、11年有馬記念(GI)、12年宝塚記念(GI)、12年フォア賞(仏-GII)