ラスヴェンチュラスは栗東坂路で単走追い。馬なりだったが、ラストは自らハミを取る反応の良さ。4F55秒7-40秒6-12秒2をマークした。
「動きは良かった。心身のバランスが取れている」。自らまたがった小島茂師が満足げな表情を浮かべる。変則日程のため、すべての関西馬が木曜追いを選ぶなか、水曜に追い切ったのには理由がある。「前回が少し調整を失敗した。追った後は、カイバを食べても実にならなかった。先週の木曜に追った後もカイ食いに時間がかかったし、イレ込みもきつくなったから」。カイ食いの面やイレ込みの軽減などを狙って、追い切りからレースまでの間隔を1日でも多く取ったという。
“2強”に続いたローズSをステップに、本番ではさらに上の着順を狙う。「前回はスタート直後の落鉄も含めて万全じゃなかった。全部出し切ったわけじゃなく、楽しみが残っているっていうのはいいよね」。管理馬の11番人気ブラックエンブレム、16番人気プロヴィナージュで1、3着を決め、3連単1000万馬券の大波乱を演出した08年の秋華賞から4年。関東の小島茂厩舎が送り出す、栗東滞在の刺客が3冠阻止を狙う。
ダイワズームは美浦坂路でラントゥザリード(4歳500万下)と併せ馬。馬なりのまま4F53秒2-39秒3-12秒2で駆け上がり、並入に持ち込んだ。鹿戸雄師は「一度使って体が良くなっている。(宮城県の)山元トレセンを行き来しているから、輸送も大丈夫」と初の関西遠征にも不安なし。前走は外枠に泣かされただけに「内がほしい」と希望した。
提供:デイリースポーツ