上がり馬ハワイアンウインド、自慢の末脚でねじ伏せる/秋華賞

2012年10月14日 12:00

 決戦を翌日に控えた土曜の午前6時、ハワイアンウインドは栗東坂路を素軽い身のこなしで駆け上がった。「馬体の張りがいいし、前走を使って体調がしっかりした」と岡田師は出来に納得の表情を浮かべる。

 勢いはメンバー随一だろう。5月の新潟で初白星を挙げると、夏の小倉では500万下をレコードV、続く1000万下を切れ味を生かして解消し、最後の1冠に間に合わせた。「気が乗り過ぎてしまうタイプだが、追い切りではピンナがステッキを使わずに、うまく乗ってくれた。今もすごく落ち着いている」。闘志をギリギリまで内に閉じこめて、勝負どころで一気に解き放つ構えだ。

 引き当てたのは2枠4番。00年ティコティコタック、08年ブラックエンブレム、昨年のアヴェンチュラと96年のレース創設以来、3頭の優勝馬を送り出している好ポジションだ。「この相手でどこまでやれるか。ただ、恥ずかしい競馬はしないと思うよ」と師はねじり鉢巻き。持ち前の末脚でライバルをまとめて切り伏せる準備は整った。

 ハナズゴールは栗東の角馬場で気分良く体をほぐした。またがった松田助手は「体は戻っているし、プラス体重で出られそう。ハミを自分から取るようになった。今までは取らせていたんですけどね」と語る。感冒明けだが「腸炎になって悪いのが全部出た」とデトックス効果を強調し「そうなると状態が回復しやすい。日に日に良くなっている」と前向きだった。

提供:デイリースポーツ

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