高崎競馬も今年度で廃止へ

2004年09月09日 11:37

 8日、群馬県高崎競馬を運営する県競馬組合(管理者・小寺弘之知事)の組合議会が、経営難のため、高崎競馬を今年度で廃止することで合意していたことがわかった。管理者である小寺知事にも方針は伝えられており、共同運営する高崎市も早期廃止を求めていることから廃止は必至となった。

 高崎競馬の年度収支は92年度から12年連続の赤字決算で、昨年度の赤字額は6億7800万円。累積赤字額は昨年度末で約51億円にも達している。高崎競馬は昨年、2年間経営努力しても収支均衡の見通しが立たない場合は廃止を決断すべきだ、という報告書が出されており、今年度も、4、5月の売上額が前年の同じ時期を8800万円下回る、9億6100万円に留まっていた。

 高崎競馬は1923年創設。交流重賞としては群馬記念(交流G3)が行われており、主な重賞としては高崎大賞典、開設記念などがある。高崎競馬出身の馬としては、高崎大賞典を連覇した後中央入りし、阪神大賞典(G2)2着の後天皇賞・春(G1)に出走し、骨折、予後不良となったカツノコバン(父スズカシンプウ)がおり、現役で活躍している馬としては、スプリンターズ賞など地方重賞7勝を挙げているタイガーロータリー(牡4、高崎・川嶋弘吉厩舎)などがいる。

 近年の地方競馬としては、中津競馬(01年3月廃止)、三条競馬(02年1月廃止)、益田競馬(02年8月廃止)、足利競馬(03年3月廃止)、上山競馬(03年11月廃止)が廃止されており、8月には宇都宮競馬も今年度限りでの廃止が打ち出されている。北関東地区としては、03年3月に既に足利競馬が廃止されており、宇都宮競馬、高崎競馬が今年度で廃止となれば北関東地区から地方競馬が姿を消すことになる。

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