【JBCクラシック】(5日・川崎)〜ワンダーアキュート、5馬身差圧勝

2012年11月06日 11:53

 5日(月)の川崎競馬場で行われた第12回JBCクラシック(JpnI・2100m・1着賞金8000万円・13頭)は、道中3,4番手のインコースにつけた5番人気のワンダーアキュート(和田竜二騎乗)が直線馬群の外に出すと一気に伸び、最後は後続を5馬身突き放して圧勝した(タイム2分12秒5)。
序盤は最後方追走から2周目向正面で仕掛け、4コーナーでは2番手まで上がっていた3番人気シビルウォーが2着、3馬身差で1番人気だったトランセンドが3着。4着はさらに3馬身差で2番人気のソリタリーキング、5着にテスタマッタが入り、5頭出走したJRA勢が5着までを占めた。地方馬はタマモスクワート(浦和)の6着が最高。

 勝ったワンダーアキュートは父カリズマティック、母ワンダーヘリテージ(その父プレザントタップ)という血統の6歳牡馬で、通算成績は27戦10勝(うちJRA21戦9勝)。去年はジャパンカップダート、東京大賞典で2着と惜敗が続いたが、5月の東海S以来の実戦だった大一番で悲願のGI(JpnI)制覇を達成した。管理するJRA栗東・佐藤正雄調教師もこれがGI(JpnI)は初制覇。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ワンダーアキュート
(和田竜二騎手)
「ずっとコンビを組ませてもらっていて、調教から付きっ切りでやってきた馬ですからね。なかなか勝てなくて苦しい時期もありましたが、いつか勝ってくれると信じていました。最高に嬉しいです。これくらいのパフォーマンスは出来る馬だと思っていました。最近はちょっと左回りが苦手な面もあったので、勝負どころまで内で我慢していようと考えていましたが、その通り上手く行きました。この先もやってくれると思います。(和田騎手にとっては2001年の天皇賞・春以来のGI制覇で)11年ぶりにGIを勝てて、忘れていた味を思い出すことが出来て、震えています。やはりGIを勝つのは良いものですね」

(佐藤正雄調教師)
「過去2回惜敗していたので、三度目の正直で勝てて嬉しいです。GIを目標に頑張って来ましたから、今日は本当に良かったです。久々でマイナス21キロでしたが、この馬はもともと体重の変動が激しい馬で、それでもベストの体重よりはマイナス10キロぐらいだと思います。今日はスタートも良く、道中いいポジションでレースをして、騎手も上手く捌いてくれました。大井で見せたように、良い脚は持っているので、ひょっとしたら今日は勝てるかと思っていましたが、これほどの快勝を見せるとは、意外なくらいでした。次は、ジャパンカップダートを予定しています」

2着 シビルウォー(内田博幸騎手)
「この最内枠で、どの位置からレースを出来るのかと思っていましたが、中途半端な位置よりはいいと思って、後ろから早めに上がって行きました。じわっと良い感じで上がって行けて手応えもあったのですが、勝った馬に上手く乗られましたね。あの馬(ワンダーアキュート)が、一番いい位置にはまってレースをしていたように思います。負けましたが、長く脚を使ってこれだけやれたので、次も楽しみです」

3着 トランセンド(藤田伸二騎手)
「ゲートを出てから、スッとハナに行ける脚がなかったです。レース前にもっと馬に気が乗ってくれば良かったと思います。その点は、休み明けということがあったのかも知れませんが…」

4着 ソリタリーキング(浜中俊騎手)
「川崎は初めてで、やはり小回りよりは広いコースの方が良いですね。向正面でトランセンドについて行こうと思いましたが、ついて行けなかったのは、まだ力が足りないからかも知れません」

5着 テスタマッタ(岩田康誠騎手)
「もっと内枠で内に入れるか、スタートを決めてハナに行く競馬をすればこの距離でもやれると思いますが…。この馬はオールマイティーな馬で、とにかく道中かみ合うか、かみ合わないかなんです。かみ合えば、フェブラリーSのように走ります」

(取材:小林雅巳、大関隼)

提供:ラジオNIKKEI

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