念願のGI制覇へ!エリザベス女王杯の最終追い切りを行ったフミノイマージン(撮影:井内利彰)
調教も後半の時間帯、馬も少なくなった角馬場でゆったりと運動する
フミノイマージン(栗東・本田優厩舎)。運動後はDコースの向正面に登場。6F標識の手前の入り口から入っての追い切りとなった。前半、少しだけ行きたがるような仕草もあったが、かなりペースが遅かったので当然だろう。しかしコーナーに入るとしっかり折り合って直線へ。ゆったりしていたペースもあるが、最後は1F11.3秒の鋭い伸び。全体的に時計の遅い6F86.6〜5F69.1秒という数字だったが、とにかく余裕の動き。追い切り後、調教馬場から上がってくる際に「もう少し走りたかったのに」といった感じの煩い仕草を見せてはいたが、それも気にするほどではない。むしろ逞しくなった馬体が目につくだけに、思い通りの調整になったのではないだろうか。
1回目のハロー明けの時間帯。坂路馬場で竹之下智昭騎手(レースは横山典弘騎手が騎乗予定)が跨って追い切られた
ホエールキャプチャ(美浦・田中清隆厩舎)。テンから馬がやる気モードになっていたこともあり、ぐんぐんと加速。そのラップは最後まで遅くなることはなく、結局、4F50.2〜3F36.9〜2F24.4〜1F12.4秒という速い追い切り時計となった。これは栗東坂路での自己ベストを1.2秒も更新する速い時計。いくら時計の出やすい馬場だったとはいえ、これだけ動けるのは悪くない。ただ今回は2200mという距離だけに、このイメージでレースを迎えることがプラスに出るかと言えば、疑問が残る。
M.デムーロ騎手が跨った
ピクシープリンセス(栗東・野中賢二厩舎)は朝一番のCWに登場。先行する
ポンドゥレーヴを追いかける展開だったが、ペースが上がったのは半マイル標識を過ぎたあたりから。直線に向いて並びかけると、楽な手応えで先着。時計は6F86.7〜5F69.7〜4F54.2〜〜3F39.7〜1F11.7秒と遅い数字だが、中1週でこれだけやれるのは体調が良い証拠。機敏な動きで、まだまだ伸びしろを感じさせてくれる最終追い切りだった。(取材・写真:井内利彰)