ノウレッジら、京王杯2歳S最終追い切り情報/美浦トレセンニュース

2012年11月07日 17:01

厩舎から愛らしい顔をのぞかせるヴァンフレーシュ(撮影:佐々木祥恵)

土曜東京のメーンレース、京王杯2歳S(GII・芝1400m)に出走予定のヴァンフレーシュ(牝2・高橋文雅厩舎)、ノウレッジ(牡2・二ノ宮敬宇厩舎)、コスモシルバード(牡2・高橋祥泰厩舎)、モグモグパクパク(牡2・高橋祥泰厩舎)についての、陣営のコメント。

◆ヴァンフレーシュについて、高橋文雅調教師。
「先週はポリトラックでビシッとやってるので、今週は坂路でやりましたが、いい調整ができたと思います。体はさほど増えてはいませんが、大人になりつつあるという感じですね。逃げるにしても、どこかで息を抜いたり、番手からの競馬でも、折り合いがついて脚をうまく使えるような、もう少しスマートな競馬ができればと思っています。口に敏感なところがあって、上がガチャガチャするとあまり良くないですけど、スピードに乗ってしまえば大丈夫だと思います。体全体のバランスがもう少しという部分もありますが、まだ若いですからね。距離は、マイルまでは延ばしてみる予定ですが、将来的には、短距離のスペシャリストになるのではないかと思います。いろいろな経験をさせたいですし、このレースは試金石になるのではないでしょうか」

そして、厩舎で写真撮影時に、ヴァンフレーシュの性格について話を聞くと
「見ての通り、大人しいんですよ。可愛いでしょ。レースを使っても、カリカリしないところがいいですね」と高橋文雅調教師。競馬で見せるスピード溢れる走りからは想像できないような、おっとりした表情に、こちらの気持ちも癒された。

◆ヴァンフレーシュの追い切りに騎乗したメンディザバル騎手。
「ここ2戦は、追い込みと逃げという極端な競馬をしていましたし、ゲートもナーバスになるようなので、乗りにくさがあるか思っていました。けれども、今日(11/7)、追い切りに乗ってみると、スピードがあって、とてもコントロールしやすい馬でした。今日は坂路で単走での追い切りでしたけど、前をゆっくりと走っている馬を避ける時も、問題はありませんでした。ここ2戦のように極端な競馬ではなく、馬をリラックスさせて、スピードを生かすレースをしたいと思います」

◆ノウレッジについて、追い切りに騎乗した蛯名正義騎手。
「先週はまだモコモコした感じだったと聞いていますが、今日(11/7)の追い切りの動きなら、大丈夫だと思います。新潟2歳S(GIII・芝1600m・2着)以来、久々になりますが、新馬戦を勝っていますし、それは問題ないでしょう。デビュー戦は、ガンガン行きそうでしたが、2戦目の新潟2歳Sは折り合いがつきそうな感じがあって、距離が延びるのはいいと思っていました。今回は前走から1ハロン短縮されて1400mとなりますけど、東京コースなら大丈夫だと思います。芝の走りはどうかなという感触もあり、この馬の良さをつかみきれていない部分もまだありますので、今回は本当の意味での試金石になると思います」

◆コスモシルバードについて、高橋祥泰調教師。
「前走のいちょうS(2歳OP・芝1800m・8着)は、直線で追い出してから、味がなかったですね。跳びが大きい走りをするので、広い東京コースは合っていると思いましたが、外でうまく流れ過ぎて、メリハリのない競馬になってしまいました。函館2歳S(GIII・芝1200m・2着)と札幌2歳S(GIII・芝1800m・5着)の時は、小回りコースで前が詰まって、前が開いたら伸びてきたという競馬でした。前が詰まったことで、その分、脚が溜まったのでしょうね。前走は脚を溜められずに、結果、大味な競馬になったような気がします。

この中間はうまく調整できていて、馬にも落ち着きが出ていますね。前走に向けて調整していた時は、追い切った後に止まらなかったりと、落ち着かない部分も見せていましたが、今回は中間もうまく調整できていますし、今日(11/7)の追い切りに向かう前も、落ち着きがありましたし、いい調教ができたと思います。函館と札幌では、前が詰まったために脚を使えた感がありますが、今回はそのような偶然ではなく、こちらが意図した形で、うまく競馬ができればいいなと思っています。あとは1400mという距離がどうかでしょうね」

◆モグモグパクパクについて、高橋祥泰調教師。
「前走(かえで賞(2歳500万・芝1200m・4着)は、勝ち馬から0.1差とわずかな差でしたが、微妙なレース、微妙な着順だったと思います。京都はインが伸びると聞いてはいましたが、それにしても、道中の位置取りなど、もう少し違った乗り方もあったかなと思います。一杯一杯の4着ではなかっただけに、不完全燃焼の競馬でしたね。6月の東京の新馬戦でデビューして、それから福島、新潟を3戦して、一息入れて前走と、既に6戦もしているんですよね。新潟の3戦は、暑い時期でしたし、しかも輸送競馬、さらに硬い馬場でしたので、3回も使うと、相当応えてるんですよね。ですから、新潟3戦目で未勝利勝ちしてくれて良かったです。

その後、放牧に出して一息入れたのですが、帰厩しても、ものすごく元気なんです。前走で京都に行っても、何度も輸送して旅慣れているせいか(笑)、落ち着いていましたし、使った後も、なお元気です(笑)。追い切りは、今日(11/7)に坂路でやりましたが、動きに軽さがあって、躍動感もあり、毛ヅヤも良くて、ヤル気もある。今、最高に近い状態だと思います。1400mもいいと思いますし、人気はないですけど、いい競馬ができるのではないかと期待しています」(取材・写真:佐々木祥恵)

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