大出遅れから驚異の挽回、イジゲンが異次元の強さで重賞初制覇(撮影:下野雄規)
11日、東京競馬場でジャパンカップダートに向けてのステップレース、武蔵野S(3歳上・GIII・ダ1600m)が行われ、スタートして4〜5馬身ほどの大出遅れとなったR.ムーア騎手騎乗の1番人気イジゲン(牡3、美浦・堀宣行厩舎)がスタート直後から押しつつ馬群に取り付いて行くと、3〜4コーナーで大外を回って徐々に先団の一角へ。残り400mを手前にして他馬を捕らえる脚色となり一気に後続を突き離し、大勢決したあと外から追い込んだ4番人気ガンジス(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)に1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分36秒4(良)。
さらに1.1/2馬身差の3着に、最後大外から追い込んだ6番人気ダノンカモン(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)が入った。なお、3番人気ナムラタイタン(牡6、栗東・大橋勇樹厩舎)は6着、2番人気ナムラビクター(牡3、栗東・野村彰彦厩舎)は15着にそれぞれ敗れている。
勝ったイジゲンは、父Empire Maker、母Cosmic Wish、その父Dixieland Bandという血統。これでダート戦7走目にして5勝目となり、初めての重賞制覇を難なく達成。12月のJCダート、来年のフェブラリーSに向けても展望広がる勝利となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆イジゲン(牡3)
騎手:R.ムーア
厩舎:美浦・堀宣行
父:Empire Maker
母:Cosmic Wish
母父:Dixieland Band
馬主:林正道
生産者:PatriciaPavlish
通算成績:8戦5勝(重賞1勝)