ドバウィ、無敗で初G1制覇

2004年09月20日 00:27

 現地時間19日、愛・カラ競馬場で行われた愛ナショナルS(愛G1・芝7f)は、L.デットーリ騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.62倍)ドバウィ Dubawi(牡2、英・S.ビン・スルール厩舎)が、先行集団から直線に入ると抜け出し、2着ベレンソン Berenson に3馬身差をつけ完勝。デビューからの3連勝で、初G1制覇を達成した。ドバイミレニアム Dubai Millennium産駒にとっても初のG1勝ちで、勝ちタイムは1分24秒80(良)。

 勝ったドバウィは、父Dubai Millennium、母は98年の伊オークス(伊G1)を制したZomaradah(その父Deploy)という血統で、近親には98年英ダービー(英G1)を制したハイライズ(牡9、父ハイエステイト)がいる。6月4日、英国・グッドウッド競馬場で行われたメイドン(未勝利)レース(芝6f)でデビューすると、2着に1.1/4馬身差をつけて快勝。続くスーパーレイティヴS(英G3・芝7f)も制し、ドバイミレニアム産駒として初の重賞制覇を達成していた。鞍上のL.デットーリ騎手、管理するS.ビン・スルール調教師は、いずれも父Dubai Millenniumと同じスタッフ。

 ドバウィの父ドバイミレニアム Dubai Millenniumは、デビュー以来3連勝で挑んだ99年英ダービーは9着に敗れたが、ジャックルマロワ賞(仏G1・芝1600m)、クイーンエリザベス2世S(英G1・芝8f)を制し、翌年のドバイワールドC(首G1・ダート2000m)では、スタートからスピードの違いで先頭に立つと、2着ベーレンズ Behrensに6馬身差を付けて逃げ切った。勝ちタイムの1分59秒5は、現在も破られれていないレコードタイム。この年の秋に、調教中に右後脚を骨折し8戦7勝(G1・4勝)の成績で引退、種牡馬入り。ところが、グラスシックネス(Grass Sickness)という非常に珍しい病気にかかり、3度手術をしたがその甲斐もなく01年5月1日に安楽死処分となった。産駒は今年2歳の1世代しか残せていない。

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