初コンビのM.デムーロを背に栗東CWでシャープな動きを見せたローマンレジェンド(左)
6連勝中の
ローマンレジェンドが、初コンビのM.デムーロを背に栗東CWで絶好調を伝えた。4馬身前を行く
エアラギオール(4歳500万下)をやや掛かり気味に追い掛けてスタート。馬体の合った残り1Fで反応良く抜け出すと、6F84秒1-38秒3-11秒8をマークし、首差で先着を果たした。
ジャパンCで岩田が騎乗停止となったことで急きょの乗り代わりだが、藤原英厩舎のタッグでは
エイシンフラッシュでの秋の天皇賞Vが記憶に新しい。師も不安がないことを強調する。「ウチと相性のいいミルコに乗ってもらって、折り合い重視で確かめてもらった。最後の反応はミルコに任せていたけど、馬場が悪かったし、動きは良かったと思う」。癖をつかんでもらったことに満足感を漂わせて「大一番に向けて100%だと思う。GIを獲るためにきっちりというか、悔いのない仕上げを心掛けている」とGI仕様に胸を張る。
スピード出世だ。昨年12月25日に1000万クラスをクリアすると、6連勝でGIの主役級にまで上り詰めた。ダートでは9戦8勝、2着1回で
パーフェクト連対。重賞2勝はともに2着馬と同タイムで着差もわずかに首だったが、連勝を止めない勝負強さは大きな武器だ。快進撃を重ねる4歳馬の姿に「まだ成長している。まだ上がありそうだし、今後も期待が膨らむ馬」と目を細めた。
狙っていた舞台を前にして、トレーナーも自然と力が入る。「未勝利勝ちしたときからGIを意識していた。離して勝ったからね。“これは目指さなアカン”って思った。JCダートへ出走させようという計画通りに順調にきた」。だからこそ「最大目標のここを獲りにいきたい」の言葉になる。伝説はまだ序章にすぎない。7連勝での頂点獲りでダート界の勢力図を塗り替える。
提供:デイリースポーツ