有馬記念目前、坂路で最終調整を行ったルーラーシップ(撮影:井内利彰)
いつも通り、角馬場で入念に運動した後、坂路へ移動したルーラーシップ(栗東・角居勝彦厩舎)。自厩舎の馬と一緒に登坂したが、首の位置が低く、力強い走りで、そのスピードはぐんぐん加速していく。
結局、前方を走っていたミルドリームも抜き去って、時計は4F56.0〜1F12.9秒。今週は時計の掛かる馬場なので、目一杯に追われてもこの数字が出ない馬が多かったのだが、さすがはルーラーシップ。エンジンの違いで、簡単にこの時計が出てしまう。登坂後、少し煩いような仕草も見せてはいたが、こちらから見ていると許容範囲。かなり気合が乗った状態でレースを迎えることができそう。
最終追い切りでも手綱を握った福永祐一騎手が、再び騎乗したのがアーネストリー(栗東・佐々木晶三厩舎)。今朝は坂路での普通キャンター1本だったが、軽快な走りで4F65.2〜1F16.2秒。馬体のシルエットはスッキリと見え、シャキシャキと歩く姿が印象的。このところは先行するにももたつくようなシーンが多かったが、今回の状態ならすんなりとレースの主導権を握ることができるのではないだろうか。(取材・写真:井内利彰)