2着に終わり、オーシャンブルーをねぎらうルメール=中山競馬場
勢いは本物だった。GI初挑戦の10番人気オーシャンブルーが、堂々たる内容で銀メダルだ。中団馬群の後ろを追走し、残り200mでエンジンを全開にさせると、前を行くエイシンフラッシュをめがけて襲いかかる。いったんは先頭へ立ったが、最後は外から“白い怪物”が飛んできた。
昨年のエイシンフラッシュ(7番人気)に続き、今年も伏兵馬を鮮やかにエスコート。2年連続のグランプリ2着となったルメールだが、納得の表情を浮かべた。「パーフェクトなレースができた。ボディーはスモールだけど、ハートはビッグ。(前が)あいた瞬間勝ったと思ったけど、言うことなしのレースができた」と健闘をたたえる。
「一瞬、やったと思ったけどね」と残念がったグランプリ連覇を逃した池江師だが、大舞台でも気後れすることのない内容に目を細める。「ウチのは力をつけているところ。来年はGIを勝てるように育てていきたい」と決意も新たに前を向いた。
提供:デイリースポーツ