3日、阪神競馬場で行われたシリウスS(G3・ダート1400m)は、幸英明騎手騎乗の2番人気アグネスウイング(牡4、栗東・白井寿昭厩舎)が4番手追走から4角で外に持ち出すと、逃げた1番人気エコルプレイスを3/4馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは1分23秒1(良)。さらに2馬身差の3着には好位追走から粘った5番人気ツルマルファイターが入った。3番人気インタータイヨウは直線伸び切れず4着、好位追走した4番人気サイレンスボーイは5着にそれぞれ敗れている。
勝ったアグネスウイングは、父エンドスウィープ、母Tuesday Edition(その父Gold Alert)という血統。2歳時にデビューから3戦目(阪神・ダート1200m)で初勝利するも、続くプラタナス賞4着後長期休養入り。今年3月の500万下(中京・ダート1000m)で復帰戦を飾るも1000万下を勝てず降級すると、7月10日の500万下(新潟・ダート1200m)、8月15日の苗場特別(1000万下、新潟・ダート1200m)を連勝すると、9月11日の前走・夙川特別(1000万下、阪神・ダート1200m)は7馬身差で圧勝していた。4連勝目の今回が重賞初勝利で、通算成績は12戦6勝となった。
鞍上の幸英明騎手、管理する白井寿昭調教師ともに同レースは初制覇。また、ともに今年のJRA重賞初制覇となった。幸英明騎手は、昨年はスティルインラブで3歳牝馬三冠を達成し、ギャラントアローでのスワンS(G2)以来のJRA通算重賞15勝目(うちG1・3勝)となった。白井寿昭調教師は、これまでにスペシャルウィークで98年日本ダービー(G1)などG1・4勝や、アグネスデジタルで01年天皇賞・秋などG1・3勝など制しており、昨年のデイリー杯2歳S(G3)以来の重賞制覇で、JRA重賞通算34勝目(うちG1・10勝)となった。