京都牝馬Sで初重賞タイトルに挑むアカンサス(撮影:佐々木祥恵)
1月19日(土)に京都競馬場で行われる京都牝馬S(GIII・芝1600m)に出走予定の
アカンサス(牝5・畠山吉宏厩舎)、
サクラクローバー(牝6・田島俊明厩舎)、
フラワーロック(牝5・尾関知人厩舎)について、管理する各調教師に取材をした。
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アカンサスについて、畠山吉宏調教師。
「前走の愛知杯(GIII・芝2000m)は、スローペースでしたから展開も合わなかったですし、馬場(稍重)も合いませんでしたね。今年は京都牝馬Sが例年よりも早く行われますので、前走後は放牧に出さずに在厩で調整してきましたが、順調に来ています。先週は坂路で強めにやっていますが、予定通りの時計でしたし、うまくコントロールできていますね。三浦騎手も手の内に入れてくれたようです。距離がマイルになりますが、外回りコースですから問題ないでしょう。あとは、終いが生きる展開になってくれればと思います」
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サクラクローバーについて、田島俊明調教師。
「今日(1/16)は坂路で単走での追い切りでしたが、いつも通りの調整ができました。以前は、気持ちが入り過ぎる面があり、力んで走っていました。その分、最後の伸びに影響していました。けれども、馬の成長とともに、力をつけてきましたし、ノリさん(横山典弘騎手)がうまく乗ってくれたおかげで、だいぶ力まずに走れるようになりました。
3歳、4歳と焦らずじっくりやって来たのも良かったと思います。元々、素材的に良いものを持っていましたが、心身の
バランスが取れてきたことで、能力を発揮できるようになりました。洗い場や装鞍の時に、蹴りが速くて、後ろ脚が後ろではなく真横にまで飛んできます(笑)。それだけ体が柔らかいということでしょうね。気をつけていないと危ないですが(笑)、体が柔らかいのは、この馬の長所だと思います」
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フラワーロックについて、尾関知人調教師。
「今日はポリトラックで併せ馬で追い切りました。競馬も使ってきていますし輸送もありますから、強めにはやっていませんが、動きは良かったです。コントロールしやすく最後まで一生懸命走ってくれるところが、長所ですね。
しばらくスランプが続いていましたが、2走前の浜名湖特別(3歳以上1000万下・芝1400m)で3着になった時は、チークピーシーズの効果もあったようです。前走のノエル賞(3歳以上1000万下・芝1600m)は、岩田騎手で逃げ切り勝ちでしたが、今回も岩田騎手にお任せですね。ただ切れる脚がないので、決め手勝負になると分が悪そうですから、なるべく前めで競馬ができればと思います。雨でも雪でも何でもござれですから、馬場が悪くなっても大丈夫ですよ」(取材・写真:佐々木祥恵)