東京新聞杯連覇狙うガルボ、ポリトラックで最終追い切り(撮影:佐々木祥恵)
東京新聞杯(GIII・芝1600m)に出走予定のガルボ(牡6・清水英克厩舎)、インプレスウィナー(牡6・宗像義忠厩舎)、スマイルジャック(牡8・小桧山悟厩舎)、リーチザクラウン(牡7・杉浦宏昭厩舎)について、陣営に取材した。
◆昨年のこのレースの覇者ガルボは、ポリトラックコースで単走で追い切られた。同馬について、清水英克調教師。
「前走の阪神C(GII・芝1400m・2着)は、石橋脩騎手に一か八かでスタートから気合いをつけて行ってほしいと伝えましたが、良いレースをしてくれたと思います。今日の追い切りは、騎乗者(菊地調教助手)に任せていましたが、抑えきれない手応えで、動きも良かったと思います。体の張りも良くなっているし、気持ちも入ってきていて、見た目にも良くなっていますよ。毛色が黒い馬で蓄熱しやすいこともあり、夏場よりも冬場の方が調子が良いのだと思います。それに3歳の夏頃には不整脈もあったのですが、今はそれも解消しています。58キロという斤量ですけど、それをどうこう言っても仕方ないですし、それをこなしてこそだと思っています。あまりズブズブの馬場になってはほしくないですが、パラッと雨が降るくらいなら大丈夫でしょう。担当者が体を作るのがうまいので、馬体重の調整も心配していません」
◆ガルボの追い切りに騎乗した菊地調教助手。
「先週の日曜日は、ポリトラックで61秒台と速い時計が出ていますが、あれでも一杯ではなかったですからね。1週前追い切りが重かったので、丁度良かったと思います。今日の動きも良かったですし、態勢は整っていると思いますよ」
◆ウッドチップコースで併せ馬で追い切ったインプレスウィナーについて、宗像義忠調教師。
「前走の阪神C(10着)後は、短期で放牧に出しましたが、戻ってきてからも順調です。今日(1/30)の追い切りは、長めから行って外を回りましたので、時計は速くはないですが、騎乗した勝春(田中)も良い動きだったと言っていました。コツコツした感じもないですし、状態は良さそうですね。1600mは少し長い気もしますので、折り合いがうまくついてほしいです。前半壁を作ってレースができればいいですね。右回りはモタれるので、左回りの東京コースに替わるのは良いと思いますよ」
◆スマイルジャックについて、小桧山悟調教師。
「最近上がりがズブいイメージがありますが、今日(1/30)は追いかけて最後は交わしてくれましたので、いい感じでレースに臨めますね。ニューイヤーSを使う予定でしたが、斤量の関係で東京新聞杯から使うことにしました。その分、乗り込みも十分ですし、いつもこのレースから滑り出しですからね。昨年は好タイムで京王杯AH(GIII・芝1600m)で2着もありますし、衰えはないと思っています。どちらかというと左回りが得意なので、東京コースのレースは安心して見ていられます。ズブくなっているせいか、位置取りが後ろになりがちで、終い届かないことが多いですから、もう少し前でレースをしてほしいと田辺騎手には伝えます。おととし勝っているように東京新聞杯は相性が良いですし、もう1つ勝たせてあげたいですね」
◆リーチザクラウンについて、杉浦宏昭調教師。
「体はまだ少し余裕がありますが、今日(1/30)は、予定通りの追い切りでしたし、良い感じになっていますよ。ノドの手術をして、牧場で乗っている分にはノド鳴りはしないようですが、こちらで乗ってみると気にはなりますね。今回使ってみて、ノドの影響で我慢がきかないようなら、この次からは1200mに距離を短縮することも考えています」(取材・写真:佐々木祥恵)