11日、盛岡競馬場で行われたマイルCS南部杯(3歳上、交流G1・ダート1600m、1着賞金6000万円)は、横山典弘騎手騎乗の2番人気
ユートピア(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、スタート直後から先頭に立つと4角からは圧倒的1番人気(単勝110円)アドマイヤドンとのデッドヒートを1/2馬身抑え逃げ切った。勝ちタイムは1分35秒9(稍重)。さらに3馬身差の3着は大外から追い込んだ5番人気
ビッグウルフ。3番人気
トップオブワールドは4着、4番人気
ニホンピロサートは6着に敗れた。
勝った
ユートピアは、父フォーティナイナー、母ドリームビジョン(その父ノーザンテースト)という血統で、半兄は97年函館記念(G3)を制した
アロハドリーム(牡11、父クリエイター)がいる。02年11月に京都競馬場(芝1400m)でデビュー(5着)し、2戦目(京都・ダート1400m)で初勝利。続くシクラメンS(OP)を制すと、暮れの全日本2歳優駿(交流G1)で初重賞制覇。03年はドバイ遠征を予定していたが、イラク戦争のため遠征が中止になる不運。毎日杯(G3)2着から始動し、NHKマイルC(G1)4着を挟んで迎えた、ユニコーンS(G3)で重賞2勝目。次走のジャパンダートダービー(交流G1)では2着に敗れたが、秋初戦のダービー
グランプリ(交流G1)を制し、重賞3勝目を挙げた。その後はジャパンCダート(G1)12着、今年の京都金杯(G3)3着、フェブラリーS(G1)8着、前々走の安田記念(G1)4着など、勝ち切れない競馬が続いていた。今回の勝利は、昨年制したダービー
グランプリ以来、約1年振りの勝利となった。通算成績17戦6勝(交流G1・3勝)。
鞍上の横山典弘騎手は、97年タイキシャーロックに続き同レース2勝目。ビワシンセイキで制した03年かきつばた記念(交流G3)以来の交流重賞制覇。管理する橋口弘次郎調教師は、同レース初制覇。