ウキヨノカゼが差し切り初重賞V、3着は同着/クイーンC 

2013年02月10日 12:00

センスのいい走りで初タイトルを奪取したウキヨノカゼ(右)=東京競馬場

「第48回デイリー杯クイーンC・GIII」(芝1600m)は9日、東京11Rに15頭で争われ、4番人気のウキヨノカゼが好位の外めから終始スムーズなレース運びで抜け出し、重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分34秒6。ゴール前で強襲した3番人気スイートサルサが首差の2着。さらに首差の激しい3着争いは写真判定の末、2番人気のイリュミナンスと8番人気のジーニマジックが同着となった。なお、後方を追走した1番人気のコレクターアイテムは9着に敗れた。

「8枠(15)番が不利にならないように、とにかくこの馬のパフォーマンスを出し切ることを考えた」と初コンビのビュイック。1月に初めてJRAの短期免許を取得した24歳の若武者は、既に主戦場とする英国ではトップジョッキーの一人にまで上り詰めている。「まだ子どもっぽいところはある馬だが、きょうのような勝ち方ができる。本番もチャンスがある」と世界の名手が太鼓判を押すのだから、前途は洋々だ。自身は初のJRA重賞制覇。「うれしいね」と柔和な笑みでうなずいた。

 11年3月に開業した菊沢師はこれが初の平地重賞タイトル。騎手時代は98年にエイダイクインで制しており、この一戦とは非常に縁が深い。「開業して間もないのにね」としみじみと喜びを語ったあとは、すぐに次の戦いへと目を向ける。「夢の広がるレースを勝ってくれた。楽しみ」と大舞台へ思いをはせた。

 今後は桜花賞(4月7日・阪神)に直行し、その後は最大目標に見据えるオークス(5月19日・東京)へ。「見ての通りまだ冬毛が目立つ。美浦でうまく仕上げたい」とさらなる上積みを誓った。過去10年の勝ち馬は、のちに4頭がGIウイナーに。出世レースを制し、堂々とクラシック戦線を歩む。

提供:デイリースポーツ

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