16日、86年の3冠牝馬メジロラモーヌをはじめ、シリウスシンボリ(日本ダービー-G1)などを輩出したモガミ(牡28)が、余生を過ごしていた門別・シンボリスタリオンステーションで、心不全のため死亡した。
モガミは、父Lyphard、母ノーラック(その父Lucky Debonair)という血統。メジロの先代である故・北野豊吉氏とシンボリ牧場の故・和田共弘氏の共有馬としてフランスで走り、仏20戦3勝という成績で80年に種牡馬として輸入。初年度から日本ダービー馬シリウスシンボリを、2年目には86年の牝馬3冠を制したメジロラモーヌを輩出。その後も、レガシーワールド(ジャパンC-G1)、ブゼンキャンドル(秋華賞-G1)などのG1馬や、メジロモントレー(アルゼンチン共和国杯-G2)、マーベラスタイマー(アルゼンチン共和国杯-G2)、メジロワース(マイラーズC-G2)、ホッカイセレス(中山牝馬S-G3)などの重賞勝ち馬を輩出。また産駒には、シンボリクリエンス(中山大障害・春、秋)、メジロマスキット(中山大障害・秋)など、障害戦の活躍馬が多数いる。
母の父としても、インターマイウェイ(父ニッポーテイオー、大阪杯-G2)、メジロランバダ(父テリオス、日経新春杯-G2)、オイワケヒカリ(父ダンスインザダーク、フローラS-G2)、パルブライト(父ペイザバトラー、函館記念-G3)、メジロファラオ(父アレミロード、中山グランドジャンプ-JG1)などを輩出していた。02年に種牡馬を引退しており、現2歳世代が最後の産駒となる。