94年朝日チャレンジC勝ち馬で、今年の安田記念(G1)を勝ったツルマルボーイの母・ツルマルガール(牝13)が12日、社台ホースクリニックで病死した。同馬は7月9日に馬では珍しい腸炎を起こし、社台ホースクリニックに入院。一時は回復の兆しを見せていたが、その後肺炎を併発をしていた。
ツルマルガールは、父サッカーボーイ、母エプソムガール(その父アローエクスプレス)という血統。半弟は、98年中日新聞杯、カブトヤマ記念(共にG3)を制したツルマルガイセン(父ヤマニンスキー)。93年7月に小倉でデビュー、3戦目の小倉未勝利(芝1200m)で初勝利を上げる。同年12月の阪神3歳牝馬Sではヒシアマゾンの4着に、翌年5月のオークス(共にG1)ではチョウカイキャロルの6着に敗れるが、小倉日経オープン(OP)、朝日チャレンジC(G3)と連勝。95年テレビ愛知オープン(OP)9着後に骨折、14戦5勝の成績を残し繁殖入り。
主な産駒にツルマルボーイ(牡6、父ダンスインザダーク)、03年シリウスS・2着のツルマルファイター(牡5、父フォーティナイナー)、03年の野路菊S(OP)を勝ちながら同年12月に腸捻転で死亡したツルマルシスター(父ダンスインザダーク)、今年8月の小倉新馬戦で快勝したツルマルフェロー(牡2、父バブルガムフェロー)がいる。今春にはダンスインザダーク産駒の牝馬を出産しており、当歳馬が唯一の後継牝馬となる。