19日、高知競馬場で第15回黒船賞(4歳上・ダ1400m・GIII・1着賞金2100万円)が行われ、6番人気
サマーウインド(牡8、栗東・庄野靖志厩舎)がテンから激しく飛ばす展開の中、序盤は中団前目からの追走となった岩田康誠騎手騎乗の1番人気
セイクリムズン(牡7、栗東・服部利之厩舎)が、4コーナーで内を突いて先頭に並びかけると直線半ばで5頭が一団となったところをゴール前で僅かに抜け出し、中団待機策から直線は外を回って差を詰めた4番人気
ダイショウジェット(牡10、栗東・大根田裕之厩舎)の追撃をクビ差だけ振り切って優勝した。勝ちタイムは1分27秒3(不良)。
さらに2馬身差の3着に、3番手追走から粘った3番人気
ティアップワイルド(牡7、栗東・西浦勝一厩舎)が入った。なお、2番人気に推された
ラブミーチャン(牝6、笠松・柳江仁厩舎)は、2番手を追走するも4コーナーで後続に呑まれて6着に敗れている。
勝った
セイクリムズンは、父エイシンサンディ、母スダリーフ、その父サウスアトランティックという血統。2走前に根岸Sで3着、前走フェブラリーSでも0.3秒差の4着。このレースは道中の厳しい流れとなりながら、鞍上岩田騎手ともども勝負処での絶妙な立ち回りから勝ち切ってみせ、昨年5月のさきたま杯(浦和-GII)以来となる6度目の交流重賞Vは、自身8度目の重賞制覇、そしてこのレース史上初の連覇を見事に飾って、実力馬が完全復活をアピール。通算15勝目となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
セイクリムズン(牡7)
騎手:岩田康誠
厩舎:栗東・服部利之
父:エイシンサンディ
母:スダリーフ
母父:サウスアトランティック
馬主:金田成基
生産者:清水スタッド
通算成績:43戦15勝(JRA31戦9勝、重賞8勝)
主な勝ち鞍:2012年黒船賞(高知-GIII)