美浦から丸山騎手が駆け付け、桜花賞1週前追い切りを行ったアユサン(撮影:井内利彰)
美浦から丸山元気騎手が駆け付けての追い切りとなったのが、
アユサン(美浦・手塚貴久厩舎)。
ジーニマジック(美浦・小笠倫弘厩舎)らと一緒に角馬場でじっくりと時間を掛けて前運動した後、CWコースに登場した。
キャンターに下すと、ぐっと首を下げて気合十分。手綱を緩めると、すぐにトップ
スピードに乗りそうな雰囲気。そのイメージ通り、向正面で追い切り始めると、そのラップは最初から13秒台を刻んだ。そのまま速いラップで
ジャパンプライドに内から並びかけて、あっという間に追いつく。直線に入ってから追い出されたが、重心が低く、首使いが上手なフットワークで一気に相手を突き放し、最後は1秒以上先着した。馬場の内目を回ったとはいえ、6F79.1〜5F65.2〜4F51.1〜3F37.0〜1F12.2秒は評価できる時計。追い切り後も平然とした表情で厩舎に戻っており、前走をひと叩きしたことで、確実に状態は上向いているのだろう。
ジーニマジックはCWコースで単走での追い切り。他厩舎の馬が視界に入るような位置での追い切りだったが、それを意識することもなく、引っ掛かることもなく、マイペースの走り。時計は6F87.6〜5F70.4〜4F54.6〜3F39.1〜1F12.6秒と、特に速くなかったが、落ち着いた走りが印象的だった。(取材・写真:井内利彰)