30日、東京競馬場で行われた武蔵野S(G3・ダート1600m)は、柴田善臣騎手騎乗の5番人気
ピットファイター(牡5、美浦・加藤征弘厩舎)が、好位追走から先に抜け出した2番人気
サイレンスボーイを3/4馬身制し優勝した。勝ちタイムは1分35秒4(重)。さらに1/2馬身差の3着には4角最後方から追い込んだ12番人気
ベルモントパティが入り、3連単は190,270円の高配当になった。1番人気に支持された
エコルプレイスは、好位外目を追走も直線伸びず13着、3番人気
トップオブワールド直線追い込むも8着に敗れた。
勝った
ピットファイターは、父Pulpit(その父A.P.Indy)、母デアリングダンジグ(その父Danzig)という血統。半兄がJRAで4勝をあげた
サクラシーキング(牡10、父Seeking the Gold)で、半妹は同日の京都3R(芝1600m)で初勝利を挙げた
デアリングハート(牝2、栗東・藤原英昭厩舎、父サンデーサイレンス)、従兄には
バンカーズゴールド Banker's Gold(牡10、ピーターパンS-米G2、父フォーティナイナー)がいる。昨年2月の1000万下(中山・ダート1800m)から3連勝を飾り、ペルセウスS(OP)2着を挟んで、秋嶺S(1600万下)、師走S(OP)を連勝。その後、骨折が判明し休養入り。約10ヶ月振りとなった今回のレースで、重賞初挑戦で初制覇を飾った。通算成績14戦8勝(地方1戦1勝)。同馬の勝利で、Pulpit産駒はJRA重賞初制覇となった。また、97年のデュークグランプリ以来8年ぶり、通算2度目の関東馬勝利となった。
鞍上の柴田善臣騎手は、チャクラで制した目黒記念(G2)、チアズブライトリーで制した七夕賞(G3)に続き、JRA重賞今年3勝目。通算では64勝目。管理する加藤征弘調教師は02年の初出走以来、初の重賞制覇となった。