ニュージランドT(GII・芝1600m)を
ステップレースにしてNHKマイルC(GI・芝1600m)に出走する、
エーシントップ(牡3・西園正都厩舎)、
ゴットフリート(牡3・斎藤誠厩舎)、
ストーミングスター(牡3・藤原辰雄厩舎)、
マイネルホウオウ(牡3・畠山吉宏厩舎)、
モグモグパクパク(牡3・高橋祥泰厩舎)の陣営コメント。
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エーシントップについて、内田博幸騎手。
「順調に来ているとは聞いています。気の良いタイプですし、僕が追い切りに乗ったら気持ちが入り過ぎてしまうかもしれないですから、乗りに来なくて良いと言われました。
レースも前回同様、いい感じで折り合ってくれればいいレースができると思います。前走のニュージーランドT(1着)で初めて乗ったのですが、
スピードがありますね。先生からは、無理矢理ハナを主張しなくていいと言われていましたが、外枠でいい感じで進められましたし、ペースもさほど速くない中で折り合えたことが収穫だったと思います。
以前の中山でのレースを見た時には、正直、折り合いが難しそうな馬だなと思いましたが、折り合いがつくように厩舎サイドが一生懸命調教をしていることを聞いていましたし、2走前に乗った浜中君も折り合いをつけるために、レース中に馬に教え込んでくれていましたので、それがようやく実ってきたのではないかなと思います。
先行策になると思いますが、この馬の
スピードを生かして、前回のように折り合い重視でいければ一番良いかなと思いますし、東京は直線が長いですから、
リラックスして直線に入れるように気を付けて乗りたいですね。回りは、左でも右でも関係ないでしょう。
最後の伸び脚はなかなか良いものを持っています。もう伸びないかなと思っても、馬が近づいてくると踏ん張ってさらに伸びるような闘争心も持っています。この闘争心がこの馬のセールスポイントではないかと思います」
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ゴットフリートについて、斎藤誠調教師。
「調教駆けをしない子なんですけど、今日(5/1)の追い切りでは最後までしっかり追えましたし、しっかりと仕上がりました。気持ちの面を大切にして、併入できるように最後までビシッと追いました。
前走は9着でしたが、スタートで待たされ、少し態勢が悪くなったところでゲートが開いてしまい、馬がビックリして躓きました。これまではスムーズで上手なレースばかりでしたので、前回のようにスタートで躓いて、道中も厳しい競馬になって可哀想でしたから、あれが
トライアルで良かったと思いましたし、良い経験にもなったと思います。前回はたまたま出遅れただけで、元々スタートのうまい子ですし、今回は枠に左右される中山ではなく東京の1600mですから、どの枠でも大丈夫だと思います
2戦目の新潟の特別の時に、後ろから行って上がり32秒台の脚を使って勝っていますし、後ろからでも前に行っても競馬ができる子です。
腹目のスッキリした
シルエットの華奢な子ですが、馬を縦から見てみると、トモにも筋肉がついてきましたし、いい感じで体も締まりました。すごくクレバーな子で、精神的にも一戦一戦大人になっていますので、非常に楽しみです。
調教と競馬は違うんだなと感じた前走でしたが、一度レースを経験して次につなげてくれるはずのジョッキー(戸崎圭太騎手)ですので、とても期待しています。前走でご迷惑をおかけした分、本番で取り返してくれると思います」
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ストーミングスターについて、藤原辰雄調教師。
「前走は、初芝で初重賞と初ものづくしで3着に頑張ってくれましたし、NHKマイルCの権利が取れて嬉しく思っています。普通はあのパターンだとひるんで下がってしまうのですが、頑張ってくれましたね。
この中間はもは普段通りにやってきましたが、今日(5/1)は3頭の真ん中を抜けてくるという実践的な稽古をしました。打ち合わせ通りの追い切りができましたし、騎乗者も思い通りの稽古ができたと満足していました。以前に比べてしっかりとしてきましたし、大人びてもきましたが、まだ3歳ですからヤンチャな面がもありますね。
道営からこちらに来た時からフットワークの柔らかい馬でしたので、芝を試してみたいと思っていました。芝初戦の前走で、結果を出してくれて良かったです。
東京の1600mは走ってみないと何とも言えませんが、競馬に注文がつかないタイプですからね。スタートも良いですし、流れに乗って良い位置で競馬ができるのではないかと思います。
ミルコ・デムーロ騎手が騎乗しますが、彼も一流ジョッキーですし、この馬も癖がないですから、うまく能力を引き出して瞬発力を生かす騎乗をしてほしいと思っています」
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マイネルホウオウについて、畠山吉宏調教師。
「今日(5/1)は、坂路で前に2頭置いての追い切りでした。先週ビッシリやっていますので、今日は馬也で整える程度の追い切りでした。動きも良かったですし、落ち着いていて前の馬をムキになって追いかけるということもなかったですし、ここまで順調に来ています。前走(7着)は馬場が悪いのが響いたのか前に進んでいきませんでしたので、良馬場でやりたいですね。左回りの1600mは、昨年の新潟の特別で
ゴットフリートのハナ差の2着がありますし、対応できると思います。速い時計にも対応できそうです」
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モグモグパクパクについて、高橋祥泰調教師。
「先週は時計的に遅かったので、今週はもう少しやろうということで坂路で追い切りました。昨日、今日と馬の感じも良いですし、今朝の坂路の1本目も柔らかい動きで落ち着いて登坂してきました。2本目はうまく併せ馬ができて予定通りの時計で、予定通りの追い切りができました。動きも良かったですよ。強烈な逃げ馬がいなくて穏やかな流れの競馬になりそうですが、どのようなレースをするかは、枠順にもよるでしょうね」(取材・写真:佐々木祥恵)