死したマーベラスカイザー(写真は2012年中山大障害優勝時、撮影:下野雄規)
2日、2012年中山大障害優勝馬で、2011年10月に障害入りしてからは7戦3勝2着2回、3着2回と好走を続けていたマーベラスカイザー(牡5、栗東・柴田政見厩舎)が、4月27日の晩に、放牧先の愛知県豊田市イクタトレーニングファームで腸捻転のため、安楽死の処置が取られたことが明らかとなった。
同馬は、2010年7月10日の新馬戦でデビューし、2走目の未勝利戦(札幌芝1800m)で初勝利を挙げると、6戦目の京都2歳Sでは、のちの重賞2勝馬ダノンバラードらを相手に勝利を飾った。その後は成績が伸び悩んでいたが、2011年10月に障害に転向。その初戦を9馬身差で圧勝してオープンに上がり、昨年12月に入障6走目の中山大障害(J・GI)では、障害入りして主に手綱を取った熊沢重文騎手とのコンビで、人馬ともに嬉しい大障害初制覇を果たした。
2013年初戦の阪神スプリングSでは2着に入るも、レース後に左前脚の骨折が判明して中山グランドジャンプを断念。その後は再起を目指して放牧に出されていた。
【プロフィール】
◆マーベラスカイザー
騎手:熊沢重文
厩舎:栗東・柴田政見
父:マーベラスサンデー
母:マーベラスウーマン
母父:Woodman
馬主:笹原貞生
生産者:松田牧場
通算成績:20戦5勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2012年中山大障害(J・GI)