JRAは18日、運営審議会を開催し、来年度の事業計画が承認された。来年度は1月5日の中山金杯から開幕し、日本ダービーを5月29日に実施、12月25日の有馬記念まで10場、36開催が実施される。9月には今年同様、17日(土)に中山・札幌、18日(日)が中山・阪神、19日(祝・月)に阪神・札幌という変則3日間開催が組まれている。主な変更点は下記の通り。重賞競走の廃止、追加、距離変更などはなかった。
■国際レースの増加
22レースある国際競走が58レースに増加。G1では天皇賞(春・秋)が外国馬に開放され、それぞれ5頭までの外国馬が参戦が可能に。
■外国馬への開放
外国産馬の3歳馬5大競走(桜花賞、皐月賞、オークス、ダービー、菊花賞)への出走枠を4頭に拡大。
トライアルレースで3着以内に入った場合にも、内国産馬同様に優先出走権が与えられる。
■地方馬の出走緩和
春季競馬の3歳芝重賞で1着となった地方馬は、春季競馬の3歳G1、その
ステップレースへの出走申し込み可能に。NHKマイルCで2着以内に入った地方馬は、オークス、ダービーの出走申し込み可能に。春季競馬の3歳G1で2着以内に入った地方馬は、秋華賞、菊花賞、その
ステップへの出走申し込み可能に。
【その他の変更点】
・古馬G1の優先出走件を、「過去1年間の収得賞金」から「通算の収得賞金に過去1年間の収得賞金を加算した金額」で選定する。
・函館2歳S、新潟2歳S、小倉2歳S、札幌2歳S(全てG3)の出走馬選定順位を、収得賞金が同一の場合、新馬競走勝ち馬を未勝利競走勝ち馬よりも上位として取り扱う。
・3歳馬5大競走、及び中日新聞杯(G3)以外の重賞競走は、すべて「混合」または「国際」競走とする。
・馬連を3頭以上のレースで、ワイドを4頭以上のレースで、枠連を9頭以上のレースで発売する。
・インターネット関連銀行と提携し、夏季競馬から新規加入の簡素化や土日入金が可能に。
・東京競馬場のメインスタンド改築第2期工事を完了し3期工事に移行。新たにターフビ
ジョンの
グレードアップ工事を実施。阪神競馬場では馬場改造(走路拡張)工事を実施する。