キズナ関係者が、凱旋門賞時の滞在先候補を視察(写真は2013年日本ダービー優勝時、撮影:下野雄規)
◆現地時間13日、英国ニューマーケット競馬場で行われたジュライC(GI・芝6ハロン)は、英国調教馬のリーサルフォース(牡4)が1分9秒11(良)のコースレコードで優勝した。同競走は高松宮記念、スプリンターズSと並ぶグローバルスプリントチャレンジの一環レース。1番人気に支持されたC・スミヨン騎乗のシェイシェイ(セン6)は4着に敗れた。
◆凱旋門賞参戦を予定している日本ダービー馬キズナ(牡3)の田中敬太レーシングマネージャーがシャンティイを視察。現地滞在先の候補となっている4つの厩舎を訪問した。「有意義な出張となりました。撮影した映像などのデータを持ち帰り、様々な角度から関係者と検討を重ねた上で、来週中には滞在厩舎を決定する予定です」8月31日に出国するキズナは、アムステルダムを経由。当地で一泊した後、9月1日の午後シャンティイに入る予定。
◆キズナと同名でフランスのT・クラウト厩舎に所属するキズナ(牝3、父ハリケーンラン)が2勝目を挙げた。13日、シャトーブリアン競馬場で行われたポルニシェ賞(芝2600m)を逃げ切り勝ち。今回出走したEの条件戦は日本の500万下に相当するレースで、今後の飛躍が期待される。
◆13日、ロンシャン競馬場で行われたパリ大賞典の観衆は12,000人だった。当日は重賞2つを含む8つの競走に、コンサートや花火大会などのイベントも多数行われた。
◆社台ファームの吉田照哉氏の所有馬が欧州GIを制した。12日、英国ニューマーケット競馬場で行われたファルマスSをイルシーヴケイト(牝4)が優勝。ファルマスSはGI昇格前の2001年に武豊騎手も制している牝馬限定のマイル戦で、イルシーヴケイトは昨年も勝っているロートシルト賞(28日、ドーヴィル)でGI連勝を目指す。
◆同レースでイルシーヴケイトの手綱をとったW・ビュイック騎手はゴール前の斜行および2着馬スカイランタンをステッキで妨害したことにより騎乗停止処分を受けた。期間がキングジョージ、ロートシルト賞と重なるため、処分期間変更の申し立てを行う。敗れたスカイランタン陣営は審議結果の異議申し立てへ。
◆10、11年のエリザベス女王杯を連覇したスノーフェアリー(牝6)が今シーズン限りで現役生活を退くことを、E・ダンロップ調教師が明かした。同馬は昨年9月の愛チャンピオンS(1着)以来、戦列を離れているものの、今夏に復帰戦を迎えることが有力視されている。
◆イギリスの公共TV局『チャンネル4』が2015年までの凱旋門賞の放映権を取得した。凱旋門賞は現在世界30カ国以上で中継放送が行われている。
◆14日、星クランジ競馬場で行われたシンガポールダービー(GI・芝2000m)をA・ムンロ騎手騎乗のベターライフ(牝4)が優勝。管理する高岡秀行調教師は09年以来となる2度目のVを飾った。(取材:沢田康文)