オールパーパスの最終リハは岩田を背に、函館Wでスタンドバイミー(4歳500万下)と併せ馬。7馬身後方から追走し、4コーナー手前で素早く追いつく。直線に向くと見せムチを合図にギアチェンジ。僚馬を一気に突き放し、5F69秒1-39秒3-12秒4で3馬身先着を果たした。
ゴール板を過ぎてからも加速を続けるパートナーに、岩田も馬上で「ヒョー!!」と驚きの声。「すごかった。一気に1コーナー手前まで来たから、早く止めなあかんと思って」と苦笑いした。新馬戦を使ってからの著しい良化ぶりに「きょうの追い切りで前回より、さらに走れると思う。自信も出てきた。勝ちそうな気がするな。まだ奥があるよ」とトーンは上がりっ放しだ。
岩田の感触を聞いた中竹師も「初戦より体に筋肉が張りついていい感じ。前回より良くなっている」と力強くうなずく。キズナでダービーを制すなど快進撃を続けるノースヒルズの素質馬が、今年最初の2歳重賞をつかみ取る。
ヴァイサーリッターは5Fから追われ、3、4馬身先行したバッティングパワー(3歳未勝利)を馬なりのまま楽にかわして2馬身先着。5F66秒0-38秒8-13秒1をマークした。手綱を取った黛は「予定通りです。後ろにつけてしまいの反応を見ましたが、楽に先着。2歳馬にしてはオンとオフがはっきりしている。落ち着きがあるのがいいですね」と好感触を伝えた。
提供:デイリースポーツ