七夕賞で3着に入ったタガノエルシコ。インをピッタリ回ってきた鞍上・田辺の好騎乗もあったが、距離を克服できたことは大きな収穫。引き続き小回りの2000mなら勝ち負けになってもおかしくない。1週前追い切りは28日に栗東坂路で4F58秒9-13秒2(馬なり)をマーク。コンスタントに使われているが、出来は高いレベルで安定している。「前走後は短期放牧を挟んだ。8歳馬だが、肉体的な衰えはそれほど感じないし、前走は見せ場たっぷりの内容だったね」と宮師は古豪の奮闘を労う。「必ず最後はいい脚を使ってくれるので、今回もどこまで頑張ってくれるか」。昨夏は小倉のオープン特別で2着と健闘。暑い時季にも不安はなく、もう一丁が期待できるかもしれない。
3つ目の重賞タイトルを狙うナリタクリスタル。休養明け2戦の成績は7、11着とさえないが、一戦ごとにケイコの動きは良化。松山を背に追われた1週前追い切りは、栗東CWで6F83秒1-12秒5(一杯)をマークし、最後までしっかりとした伸び脚で出来は確実に上向いてきている。「馬場のせいもあってか、ちょっと走りづらそうだったね。でも、状態に関しては悪くないですよ」と見守った木原師も満足げな表情。「馬体重も前走と同じぐらいになりそうです。ハンデを背負うのは仕方がないけど、何とか力を発揮してほしい」と愛馬の奮闘に期待を寄せた。昨年は9番人気の低評価を覆し3着に好走。小倉では重賞勝ち(11年中京記念)もあり、まだまだ見限るのは早計だ。
提供:デイリースポーツ