美浦Wで僚馬を力強く抜き去るジェベルムーサ(手前)
550キロを超える巨漢馬が圧倒的な
パワーを見せつけた。
ジェベルムーサは併せた
ローレルクラウド(4歳500万下)を勢いよく追い抜いた。パートナーは5Fで1秒6も先行したが、直線で外から一気に並びかける。ゴールでは1馬身半先着した。5F66秒0-37秒4-13秒1。
大竹師は「攻めは動く馬だが、きょうは届かないかと思った。いい動きでしたね。デビュー前からそうだが、まだトモが緩い。攻め馬をしても、ちょっと間隔があくと緩くなる。でも今回は詰めて使える分、緩さが解消した感じ」と絶好の動きにほおが緩む。
デビュー戦から4戦続けて東京ダート1600mに起用。巨体だからエンジンのかかりが遅く、器用さにも欠ける。そんな状態で4戦2勝。不向きと思われた福島の前走を豪快にまくって勝ち、大器の片りんを見せつけた。
トレーナーは「前走は準オープンから降級の古馬もいて強烈なメンバー。3角では厳しい形になったが、おかまいなしにこじあけた。あれが大きい馬の強み。福島は小回りでも直線に微妙な坂がある。それも良かったが、内容のある勝ち方だった」と評価する。
今回のポイントは新潟の適性。開幕週に行われたダート1800m、4レース中2頭が逃げ切りだった。指揮官も分析済みだが、戦法を変えるつもりはない。「自分の
スタイルを貫くだけです」と直線一気のシーンを思い描く。
提供:デイリースポーツ