17日、新潟競馬場で新潟ジャンプS(3歳上、J.GIII・障害3250m)が行われ、レース序盤は中団後方で運んだ石神深一騎手騎乗の3番人気アサティスボーイ(牡9、美浦・古賀慎明厩舎)が、2周目の向正面の障害飛越で徐々に先団へと接近すると、直線に向いて残り100mで先頭に立ち、好位追走から粘り込んだ1番人気ハードダダンダン(牡6、栗東・西橋豊治厩舎)に、最後は1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分31秒3(良)。
さらに2.1/2馬身差の3着に、マイペースで逃げて踏ん張った10番人気ボンジュールヒカリ(牡6、美浦・天間昭一厩舎)が入った。なお、2番人気スナークスペイン(牡6、栗東・川村禎彦厩舎)は5着に敗れている。
勝ったアサティスボーイは、父アサティス、母ホクトリベルテ、その父オペラハウスという血統。2006年4月ににホッカイドウ競馬の門別でデビューして、2歳の秋には佐賀へ移籍。3歳シーズンからは美浦の境正勝厩舎に転入し、その後は目立った故障もなく適度な休養も挟みつつ、準OPの中長距離で長年に渡り活躍。8歳の2012年からは現在の古賀慎明厩舎へと転厩すると、9歳シーズンの今季は障害OPで2着・1着を経て、通算62戦目の新潟障害コースで重賞初制覇を飾った。
また、鞍上の石神深一騎手(31歳、美浦・フリー)にとっても2001年のジョッキーデビューから13年目で嬉しい重賞初制覇となり、入線後には大きなガッツポーズを掲げて喜びをアピールした。
【勝ち馬プロフィール】
◆アサティスボーイ(牡9)
騎手:石神深一
厩舎:美浦・古賀慎明
父:アサティス
母:ホクトリベルテ
母父:オペラハウス
馬主:廣松金次
生産者:八木サニーファーム
生産者:山際辰夫
通算成績:62勝7勝(重賞1勝)