1コーナーまでに先手を奪った武豊騎手騎乗のトウケイヘイローが悠々と逃げ切り重賞3連勝(撮影:高橋正和)
18日、函館競馬場で夏のロングラン開催の大一番、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)が行われ、スタートを決めて1コーナーまでに先手を奪った武豊騎手騎乗の2番人気トウケイヘイロー(牡4、栗東・清水久詞厩舎)が、3コーナー過ぎから後続とのリードを広げにかかると、4コーナーを回った辺りで完全に勝負あり。結局そのまま、2番手以下と差をグングン広げて悠々逃げ切り、内を上手く立ち回って2着を確保した8番人気アスカクリチャン(牡6、栗東・須貝尚介厩舎)に、最後は6馬身差をつける独走で優勝した。勝ちタイムは2分6秒5(重)。
さらに4馬身差の3着に、ゴール前でまたもうひと伸びを見せた14番人気アンコイルド(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)が入った。その後の4着に先行した6番人気アイムユアーズ(牝4、美浦・手塚貴久厩舎)、今年の皐月賞馬で1番人気に推された1番人気ロゴタイプ(牡3、美浦・田中剛厩舎)は、4コーナーで前との差を詰めにかかるも重い馬場にも脚を取られ、さらに2馬身離れた5着に敗れている。
勝ったトウケイヘイローは、父ゴールドヘイロー、母ダンスクィーン、その父ミルジヨージという血統。3走前の鳴尾記念から再コンビを組んだ武豊騎手とともに、中距離重賞2連勝を飾って勢いに乗って挑んだここは、朝から降り続いた雨の影響を大いに受けた渋い馬場をものともせずにスイスイと2000mを駆け抜けてみせ、最後は6馬身差でのワンマンショーを披露。今年の皐月賞馬ロゴタイプなど、GI馬5頭を相手にしても、人馬ともにこの夏の主役を揺るぎないものにする、重賞3連勝を見事に決めた。
【勝ち馬プロフィール】
◆トウケイヘイロー(牡4)
騎手:武豊
厩舎:栗東・清水久詞
父:ゴールドヘイロー
母:ダンスクィーン
母父:ミルジヨージ
馬主:木村信彦
生産者:中村和夫
通算成績:17戦8勝(重賞4勝)
主な勝ち鞍:2013年函館記念(GIII)