マッチレースとなったラストの攻防を制し、2番手追走の2番人気サグレス(牝、父フジキセキ、美浦・奥平)が1分23秒6で勝利。最内枠から先手を主張した7番人気フレンチフェロー(2着)の直後につけると、直線半ばからは後続を引き離して一騎打ちに。たたき合いの末に1馬身半差をつけてゴールへ飛び込んだ。母カラベルラティーナは10年ヴィクトリアマイルでブエナビスタの2着だったヒカルアマランサスの半姉に当たる。なお、1番人気のヒカルカミヒコーキは好発を決めて好位に控える形。最後は差を詰めたものの、2着馬から3馬身半離された3着が精いっぱいだった。
大野が「スタートが決まり好位置で競馬ができたし、追って鋭く反応してくれた。テンションが上がらなければ次も楽しみ」とセンスを褒めれば、母を管理していた奥平師は「手掛けた馬の初子が勝ってうれしい。勝負根性は母譲りだね。今回はやんわり仕上げた。マイルまでは持たせたい」と相好を崩した。次走は牝馬限定のサフラン賞(10月5日・東京、芝1400m)を目標に調整される。
提供:デイリースポーツ