12日、中山競馬場で行われた朝日杯フューチュリティS(G1・芝1600m)は、後藤浩輝騎手騎乗の2番人気
マイネルレコルト(牡2、美浦・堀井雅広厩舎)が、中団追走から早めに抜け出すと、2角過ぎで先頭に立った3番人気
ストーミーカフェを2馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは02年
エイシンチャンプが記録した1分33秒5(稍重)を0.1秒更新する1分33秒4(良)のレコードタイム。さらに1/2馬身差の3着には、後方から追い込んだ1番人気
ペールギュントが入った。
勝った
マイネルレコルトは、父チーフベアハート、母ミヤギミノル(その父タイテエム)という血統で、半兄はJRAで2勝を挙げた
マイネルギャラント(ニホンピロウイナー)。伯母ミホクイーン(父テスコボーイ)は83年桜花賞2着馬で、近親には01年中山金杯(G3)を制した
カリスマサンオペラ(牝7、父オペラハウス)がいる。03年北海道サマーセールにおいて700万円で取引された同馬は、6月20日のデビュー戦(福島・芝1200m)を1番人気に応えレコード勝ちすると、続くダリア賞(OP)も快勝。2連勝で迎えた新潟2歳S(G3)では、後に阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制す
ショウナンパントルを破り重賞初制覇を飾った。前走の京王杯2歳S(G2)ではスタートで後手を踏み5着に敗れていた。通算成績5戦4勝(重賞2勝)。関東馬の同レース制覇は97年グラスワンダー以来7年振りで、チーフベアハート産駒はJRA・G1初制覇となった。
鞍上の後藤浩輝騎手は、11日の中日新聞杯(G3、
プリサイスマシーン)に続き2日連続の重賞制覇。JRA・G1は、アドマイヤコジーンで制した02年安田記念(G1)以来の2勝目。重賞は通算26勝目。管理する堀井雅広調教師は、JRA・G1初制覇で、重賞は
カネツクロスで制した95年鳴尾記念(G2)、
マルターズスパーブで制した00年フラワーC(G3)など通算9勝。