新潟記念(GIII・3歳以上OP・ハンデ・芝2000m)に出走予定の
ブリッジクライム(牝4・鈴木康弘厩舎)は格上挑戦となるが、昨年の秋華賞(GI・芝2000m)では、
ジェンティルドンナや
ヴィルシーナなどの強敵相手に4着と好走した実績がある。今回は51キロと斤量にも恵まれた上に、夏が得意という同馬について、鈴木康弘調教師に話を聞いた。
「前走(三面川特別・3歳以上1000万下・芝1800m)を勝った後も、順調ですよ。夏は良い汗をかいてくれますし、気性がピリッとしていてキビキビとした馬ですから、夏負けが入る余地がないんですよね。この時期は、とても調子が良くて元気一杯です。
今回は中2週と間隔が詰まっていることを意識しての調整でしたが、先週の時点で少し重かったので、先週木曜日に坂路でやりまして、今日(8/28)はウッドチップコースで5ハロンから単走で追い切りました。動きも良かったですよ。
昨日(8/27)の時点で馬体重が475キロでしたが、輸送もありますし、競馬当日は前走と同じ(460キロ)か少しプラスで出られるのではないかと思います。
競馬に行って、少しムキになって走るところもありますから、今日の追い切りはテンは少し
リラックスさせて走らせ、半マイルから時計が速くなるという形でした。総体的に良い内容だったと思います。
秋華賞時は馬体重が446キロでしたが、あの当時より目方も増えましたし、ここのところコンスタントに使えているように体もしっかりしてきました。
馬房の前を通ると威嚇する仕草を見せるなどキツい面がありますし、負けず嫌いの性格で、それがレースでは良い方に出ていますね。
1000万を勝ったばかりで格上挑戦となりますが、51キロという斤量は魅力です。今のところ金、土と雨予報になっていて馬場状態が心配ですが、できれば良馬場で走らせてあげたいです。
ムキになるところがある馬ですから、うまく前に壁を作って、切れる脚を生かすレースができればと思っています。
ダイナフェアリー(1987年)、
ダイナオレンジ(1988年)と2年連続新潟記念に優勝させてもらっているように、縁のあるレースでもありますので、
ブリッジクライムにも頑張ってほしいですね」(取材・写真:佐々木祥恵)