現役屈指のダッシュ力を誇る
ハクサンムーン。春はGIタイトルに手が届かなかっただけに、この秋にかける意気込みは相当だ。前走のアイビスSD優勝後は、いつも通り宇治田原優駿ステーブルに放牧へ。「馬体が10キロ以上増えて帰ってきたし、いい状態で出走できそうです」と西園師も愛馬の充実ぶりに目を細める。1週前追い切りは栗東坂路で4F53秒5-11秒8(G強め)をマーク。馬場の閉門間際の時間だったことを考えると、ラストの伸び脚は実に優秀。仕掛けられると鋭く反応し、状態面は文句なしだ。「追い切りの動きも上々。相手は強いけど
スピードは通用するし、順調に使われてきた強みを生かして好走を」。サ
マースプリントシリーズの優勝もかかる大事な一戦。GIに向けた前哨戦とはいえ、落とすわけにはいかない。
春は王者の前に完敗を喫した
ドリームバレンチノ。スプリンターズSで一矢報いるためにも、前哨戦から全力投球の構えだ。前走後はこのレースを目標に1カ月前に帰厩。ここまで順調に乗り込まれ、栗東坂路の1週前追い切りでは4F51秒5-12秒3(一杯)の好時計をマークした。「1週前もオープン馬らしい動き。これなら期待できる」と加用師。活気あふれるフットワークで
エトピリカ(古馬準オープン)に2馬身半先着を決めた愛馬の姿に、思わず頬を緩めた。1番人気を裏切った函館スプリントSの敗因は、初めて背負った59キロに尽きる。56キロに戻り、
ロードカナロアとは2キロの差がつく今回は逆転も十分可能だ。
提供:デイリースポーツ