29日、大井競馬場で行われた東京大賞典(交流G1・ダート2000m、1着賞金8000万円)は、内田博幸騎手騎乗の3番人気アジュディミツオー(牡3、船橋・川島正行厩舎)が、1角手前で先頭に立ち直線早めにスパートすると、2番手追走の5番人気
ユートピアに3馬身差を付けて圧勝した。勝ちタイムは2分02秒6(重)のレースレコードで、11月のJBCクラシックでアドマイヤドンが記録した2分02秒4(稍重)のコースレコードに0.2秒差の好時計。さらに1.1/2馬身差の3着は3番手追走の7番人気クーリンガーが入り、先行した馬の上位独占となった。
1番人気に支持されたタイムパラドックスは、好位4、5番手を追走したが直線伸び切れず4着。2番人気パーソナルラッシュは、スタートで大きく出遅れ、道中は最後方からの競馬になり8着、4番人気
カフェオリンポスは12着に敗れている。
勝ったアジュディミツオーは、父アジュディケーティング、母オリミツキネン(その父ジャッジアンジェルーチ)という血統。昨年9月のデビュー戦(船橋・ダート1000m)を飾ると、01年のトーシンブリザード以来、史上2頭目となるデビューから無敗(4連勝)で東京ダービー(南関東G1)を制覇。続くジャパンダートダービー(交流G1)は1番人気で4着に敗れるも、黒潮盃(南関東G2)3着を挟み、日本テレビ盃(交流G2)2着、前走のJBCクラシック(交流G1)ではアドマイヤドンの2着に好走していた。通算成績9戦5勝。
95年に交流重賞になってから、3歳馬の勝利は02年ゴールドアリュールに続き2頭目。地方馬の勝利は、01年トーホウエンペラーに続き3頭目で、南関東所属馬の勝利は、98年アブクマポーロ以来2頭目。鞍上の内田博幸騎手、管理する川島正行調教師ともに、同レース初制覇となった。