5日、中山競馬場で行われた中山金杯(G3・芝2000m)は、横山典弘騎手騎乗の1番人気クラフトワーク(牡5、美浦・後藤由之厩舎)が、中団の内目追走から直線坂上で抜け出すと、後方2番手から追い込んだ6番人気マイネヌーヴェルを1馬身制し快勝した。勝ちタイムは、昨年アサカディフィートが記録した1分59秒2(良)を0.2秒更新する1分59秒0(良)のレースレコード(東京開催は除く)。さらにクビ差の3着には最内を伸びた8番人気キーボランチが入った。
勝ったクラフトワークは、父ペンタイア、母ワーキングガール(その父パドスール)という血統。半兄は00年函館記念(G3)を制し、01年の同レース2着のクラフトマンシップ(父フレンチグローリー)、伯父は86年皐月賞(G1)馬ダイナコスモス(父ハンターコム)。4ヶ月半の休み明けで臨んだ前走の函館記念(G3)で初重賞、ならびに兄弟制覇を達成。今回は、5ヶ月半ぶりの休み明けで重賞連勝を飾った。通算15戦5勝。
鞍上の横山典弘騎手は、90年メジロモントレー、96年ベストタイアップに続き、同レース3勝目で、史上10人目、現役では武豊(195勝)、岡部幸雄(165勝)に続き3人目となるJRA重賞80勝を達成した。管理する後藤由之調教師は、同レース初制覇で、JRA重賞は9勝目。