JBCスプリント、ドリームバレンチノなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2013年10月31日 17:00

JBCスプリント出走予定のドリームバレンチノ(左)(撮影:井内利彰)

 今週から調教開始時刻が7時になった栗東。日が昇る前はやや肌寒い時間帯となるが、調教開始1時間もすれば、ジャンバーを着ていると暑いくらいになってくる。

 調教馬場だが、先週末の雨と、29日夜に降った雨の影響を受けたと思われた。しかし、いざ、追い切りが始まってみると、極端に時計を要するようなことはなかった。空気が乾燥していることもあり、思ったよりもウッドチップの水分が蒸発しているのかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 30日。一番時計はメイショウデイム(栗東・佐山優厩舎)で4F50.7秒。4F時計上位の常連だけに、時計の出る馬なら、きっちりと速い時計を出せる馬場。そんな解釈でよいだろう。

 31日も馬場状態としては、変わりなし。ここで一番時計をマークしたのが、ドリームバレンチノ(栗東・加用正厩舎)。11月4日に行われる、JBCスプリント(金沢ダート1400m)への出走を予定しており、その最終追い切りとして、M.デムーロ騎手が跨っての走りだった。

 併せた相手はハーバーコマンド。スタートから馬体を並べるようにして進めて、2F目からは12秒台のラップを刻んだ。ペースが速かったこともあり、最後はやや蛇行するような形だったが、4F51.1〜3F37.2〜2F24.5〜1F12.4秒。しっかりと負荷を掛けることができたのではないだろうか。

 なお、先週24日の馬場差が「+1.5秒」。しかし、今週はそこまで時計を要したという印象はなく、回復傾向が見られる。よって今週の馬場差は、30日、31日とも『±0.0秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 雨が降っていることで、非常に重い馬場を想定したが、追い切りを見ていると、軽快な走りを見せる馬が多かった、30日の追い切り。確かに、終い止まり気味になっている馬もいたが、それは状態に問題があると考えてよい。前半から引っ掛かることなく、自分のリズムを守ることができれば、止まるような馬場ではない。

 今週の出走予定馬で動きが目立ったのは、6F87.6秒と全体時計は遅かったが、終いの伸びが秀逸だったナオミノユメ(栗東・吉田直弘厩舎)、3頭併せの最後方から豪快な伸びを見せたエイシンキサナドゥ(栗東・野中賢二厩舎)は馬券的に狙ってみたい。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。今週は適度に水分を含んでいるという意味で、時計は出やすかったと判断したい。よって、30日、31日とも先週と同じ『-0.5秒』で観測した。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は、来週のエリザベス女王杯(11月10日・京都芝2200m)を予定しているディアデラマドレ(栗東・角居勝彦厩舎)が追い切りをしたが、頭数自体は少ない。なお、馬場差は『0.0秒』で観測。

 ポリトラック馬場はいつもと変わりなし。6F80秒切りは当然、ラスト1Fも11秒前半が続出している。なお、馬場差は引き続き『-1.0秒』で観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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