連覇を狙うイジゲンが美浦Wの3頭併せで躍動した。僚馬2頭を追走して4角で最内に潜り込む。鞍上の手は全く動かず2頭に並びかけ、十分な手応えのまま駆け抜けた。4F52秒5-37秒8-12秒6。「先週もしっかりやっており、力を出せる状態。古馬らしくなった」と橋本助手は、9か月ぶりを感じさせない動きに満足顔だ。
昨年の武蔵野Sは大きく出遅れながらも、最後方から直線一気。まさに“異次元の脚”を披露した。出遅れ癖を抱えたまま臨んだその後のGI2戦は2桁着順が続いたが、明るい兆しは十分にある。
「きのう(6日)のゲート練習でも何の問題もなかった。条件はベスト。結果は出せると思う」。中間は枠内にロープで縛りつけて我慢をさせる調教も再三施した。英国の名手ムーアに導かれ、進化の跡を見せつける。
提供:デイリースポーツ