スプリンターズステークスでは速い流れの中で先行馬群に付けたものの直線で後退する形で11着に終わったサクラゴスペル。その後ひと月半の間隔を取って6月の安田記念に続いてマイルGIに挑む。
今朝は坂路コースに入っての調整。800メートルのタイムは50秒台、最後の200メートルも12秒台と、しっかりとした脚で駆け抜け登った。
調教後の関係者へのインタビューの内容は以下のとおり。
●サクラゴスペル(尾関知人調教師)
◎今朝の調整はどんな形でしたでしょうか?
・先週まである程度周回コースで調整をしてきましたので、今週は坂路で。この時期、去年などもそんなパターンでいい結果が出ていますので、GIへ向けて瞬発力をという感じで坂路で調整しました。まあ輸送もあるので長い距離の調整というよりは・・・ということもあって今週は坂路にしました。
◎先週の動きなどは非常に良かったようですが。
・先行して相手は力のある馬でしたが一杯に行って全然ゴスペルの方が楽でしたし。調教はとにかく動く馬なんですが。
◎スプリンターズステークス(11着)の結果についてはどう受け止めていらっしゃいますか?
・そうですね・・・。ある程度ロードカナロアを負かせないかと思ってやっていた部分があるので、そういう姿勢で立ち向かってみたんですけど、(馬ではなく)人のほうに力が入り過ぎたかなといった感じでしょうか。ある程度勝負に行った競馬で負けた部分もあるし、それを考えればそれほど負けてないという感じもしますし、時計を持っていないこの馬としてはこれまで一番速い時計で走ったんですが、悲観する内容でもないかと思います。
◎今回のマイルの距離は経験もあってある程度の結果も残していますが、今回の距離についてはいかがでしょうか?
・もともと1200メートルのレースを使うにあたってジョッキーも「1200を使ってもマイルを走れなくなる馬ではない」という話をしていて1200に行ったんですけど、実際に結果として安田記念でも5着に来てくれたので十分この馬の力は発揮できるとは思います。
◎力を出し切れれば成績を残せるという手ごたえはあると思いますが。
・そうですね。まあGIでもうひと押し結果として足りない部分もあるとは思いますが、安田記念も良く頑張ってくれましたし、そうした意味では一角を崩せるぐらいの能力はあると思います。
◎京都への輸送というのはどうでしょうか?
・そのあたりが課題にはなると思います。京都競馬場自体も装鞍所で電車が通った音を敏感な馬などは気にすることもありますので、そこらへんがどう出るかだと思いますが。輸送の面も含めて体も回復してますので、体調自体はいい感じで出せるんじゃないかと思うんですけど。
◎GIでいい結果を出したいですね。
・この時期、11月ぐらいから2月、3月のパフォーマンスが、これまで見ていると一番いいように思うので、そのへんも含めて期待したいと思います。
(取材:佐藤泉)
提供:ラジオNIKKEI