ベルシャザールに松田国師「資質も素質も高い器」/JCダート

2013年11月28日 20:10

 ベルシャザールが栗東坂路で真骨頂の切れ味を見せつけた。前方には密集した馬群。そこを内へ外へと巧妙に避けながら、4F53秒7-39秒2-12秒9をマーク。多くの馬が駆け上がった直後の荒れた馬場状態を考えると上々の時計だ。松田国師も「順調にうまくいきましたよ」と、メガネの奥の眼光を穏やかに光らせた。

 ノド鳴り、骨折、脚部不安と、次々と襲いかかる病魔と闘ってきた3年余りの競走生活。全てを克服してきたが「とにかく壊さないように」というのが師の最大のテーマになっている。一方、540キロ級の超巨体を太らせたり、緩めたりすると駄目になる。「走り過ぎを抑えることに留意しつつ、ここまできましたよ」と努力と工夫が報われて満足そうだ。

 約1年2カ月ぶりに復帰してダート路線を歩むと(3)(1)(2)(1)(1)着。前走の武蔵野Sで重賞初制覇を成し遂げた。砂の新星として挑むGI。「(01年)ダービー5着のクロフネでこのレースを勝っています。(11年)ダービー3着のベルシャザールは資質も素質も高い器ですから」と野望を隠せない。前走に引き続きコンビを組むルメールも「ストロングホース!グッドパワー!」と連呼。頂点が見えている。

 みやこS覇者のブライトラインは栗東CWを馬なりで単走。きびきびとした動きで駆け抜けた。手応えを確かめた福永は「抑えが利いていたし、時計(6F80秒9-38秒6-12秒1)も悪くなかったと思う」と納得の表情。見届けた鮫島師も「折り合いがついていたし、いい調教ができた。これでユーイチ君も自信を持ってくれたんじゃないかな」と満足そうだった。

提供:デイリースポーツ

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