26日、川崎競馬場で行われた川崎記念(交流G1・ダート2100m、1着賞金6000万円)は、武豊騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝130円)タイムパラドックス(牡7、栗東・松田博資厩舎)が3角から徐々に進出すると、直線内で粘る3番人気シーキングザダイヤとの競り合いをクビ差制し快勝。勝ちタイムは2分14秒2(重)。さらに4馬身差の3着には6番人気のウツミジョーダンが入った。なお、昨年のオークス馬で今回がダート初挑戦となった2番人気ダイワエルシエーロは先行するも直線で失速し6着に敗れた。
勝ったタイムパラドックスは、父ブライアンズタイム、母ジョリーザザ(その父Alzao)という血統で、従兄には96年天皇賞・春、有馬記念(共にG1)を制したサクラローレル(牡14、父Rainbow Quest)がいる。昨年1月の平安S(G3)で重賞初制覇を果たし、4月のアンタレスS(G3)で重賞2勝目。その後もブリーダーズゴールドC(交流G2)、白山大賞典(交流G3)を制している。JBCクラシック(交流G1)3着の後臨んだジャパンCダート(G1)では、アドマイヤドンを2.1/2馬身差退け初G1制覇。前走1番人気に支持された東京大賞典(交流G1)では4着に敗れていた。通算成績は33戦13勝(うち地方6戦3勝)。
鞍上の武豊騎手、管理する松田博資調教師はともに同レース初制覇となった。