異色、多彩なメンバーが集結/朝日杯フューチュリティSの見どころ

2013年12月09日 12:06

先の東京スポーツ杯2歳Sで2着に入線した地方馬プレイアンドリアル(撮影:下野雄規)

 先の東京スポーツ杯2歳Sで2着に入線した地方馬プレイアンドリアル、ファンタジーSを制した牝馬ベルカントや、ダートでデビュー2戦を圧勝したアジアエクスプレスの参戦など、「異色」の顔ぶれが集う今年の朝日杯FS。ディープインパクト産駒アトムなどの中央芝路線の牡馬勢がこれらの脅威を防げるか、注目が集まる一戦。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■12/15(日) 朝日杯フューチュリティS(2歳・GI・中山芝1600m)

 プレイアンドリアル(牡2、川崎・河津裕昭厩舎)は前走の東京スポーツ杯2歳Sで中央競馬初参戦。イスラボニータに敗れはしたものの、ラングレー、サトノアラジンといったディープインパクト産駒の素質馬に先着を果たし、その能力の高さを示した。今回はマイル戦となるが、デュランダル産駒で先行するスピードがあるタイプだけに問題は無さそう。メンバー的にも戴冠は有望だろう。

 アトム(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)は前走で牝馬のホウライアキコに敗れはしたが、軽い馬場でのスピード勝負よりも地力を問われる今の中山の馬場の方が合っているタイプ。初戦の勝ち方が強かったし、2戦目での重賞でもきっちりと連対を果たした能力はここでも上位。

 ベルカント(牝2、栗東・角田晃一厩舎)は小倉2歳Sでホウライアキコに敗れはしたものの、ファンタジーSではスピードを見せつけて完勝。今年は牝馬戦線で強い馬が揃っていることもあってこちらに臨んできた。スピードは牡馬と比べても上位だし、ここも好勝負になって良いだろう。

 アジアエクスプレス(牡2、美浦・手塚貴久厩舎)はダートで2戦して共に圧勝。能力はかなり高いものを持っている。問題は初芝だが、父ヘニーヒューズはヘニーハウンドのような芝重賞ウィナーも出しているし、今の時計が掛かる中山の芝ならチャンスは十分ありそうだ。

 ウインフルブルーム(牡2、栗東・宮本博厩舎)は2戦目でサンダラスの末脚に屈したが、他2戦は共に楽勝。能力は高いものを持っているし、このメンバーが相手でも十分戦えそうだ。

 ツィンクルソード(牡2、栗東・松永昌博厩舎)は2戦目のかえで賞で大外枠がたたって敗れてしまったが、少頭数の前走では好位から上がり33.9秒の脚を使ってあっさりと抜け出して見せた。能力は確実に高いし、ここでもチャンスは十分あるだろう。

 ショウナンワダチ(牡2、美浦・大竹正博厩舎)は新馬戦、ベゴニア賞とマイル戦で連勝。適性の高さと能力の高さを示している。2戦とも後方からのレースになっているが、速い上がりタイムを使えるし、差しも利く今の中山なら台頭しても良い。

 その他、初戦は終始掛かり気味でアトムに差されはしたものの、2戦目で驚異のレコード勝ちを収めたミッキーアイル(牡2、栗東・音無秀孝厩舎)、マイルへの距離短縮が魅力のピークトラム(牡2、栗東・橋口弘次郎厩舎)辺りの1勝馬も出られればチャンス十分だろう。発走は15時25分。

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