タイキシャトルの父、デヴィルズバッグ死亡

2005年02月04日 11:59

 4日、現地時間3日、午前6時15分にタイキシャトルの父として知られるデヴィルズバッグ Devil's Bag(牡24)が死亡した事が判明した。前日に繋養先のケンタッキー州クレイボーンファームで、苦痛を伴う怪我を負ったために安楽死処分が取られた。

 デヴィルズバッグは、父Halo、母Ballade(その父Herbager)という血統の米国産馬。全姉に全米古牝馬チャンピオンのグロリアスソング Glorious Songが、甥にドバイワールドCを制したシングスピール Singspielなどがいる世界でも屈指の名門牝系。現役時代はシャンペンS(米G1・ダ8f)、ローレルフューチュリティ(米G1・ダ8.5f)を勝つなど米9戦8勝の成績を挙げ、1983年の全米2歳牡馬チャンピオンに輝いた。種牡馬としても類い希なる資質を発揮し、ジャックルマロワ賞(仏G1)を勝つなど日本競馬史上に残る名マイラーだったタイキシャトル(牡11)を筆頭に、サバーバンH(米G1)連覇のデヴィルズヒズデュ Devil His Dueや、メドウランズCH(米G1)を勝ち、BCクラシック(米G1)でブラックタイアフェアーの2着となったトワイライトアジェンダ Twilight Agendaなど43頭のステークスウイナーを輩出した。

 また、父系としても枝葉を伸ばし、タイキシャトルからはNHKマイルC(G1)を勝ったウインクリューガー(牡5、栗東・松元茂樹厩舎)、今年の根岸S(G3)とガーネットS(G3)を楽勝したダート短距離界の新星メイショウボーラー(牡4、栗東・白井寿昭厩舎)などが、ディアブロからは兵庫ジュニアグランプリ(交流G3)を勝ったエースインザレース(牡5、栗東・鮫島一歩厩舎)、東京ダービー(南関東G1)を勝ち、帝王賞(交流G1)でアドマイヤドンの2着となったナイキアディライト(牡5、船橋・出川龍一厩舎)などが出た。また、海外では、Devil His Dueから昨年のホイットニーH(米G1)の覇者ロージスインメイ Roses in Mayが出るなど、サイアーとして強い影響力を与えている。

 なお、同馬はコンキスタドールシエロ Conquistador Cieloやアンブライドルド Unbridledなどの名馬が眠るマークモントファームに埋葬された。

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