前走の雪辱Vへ、幸を背に栗東坂路で追い切るホッコータルマエ(右)
復権へ――。ホッコータルマエが軽快リハで好調を伝えた。栗東坂路で4F54秒6-39秒6-12秒3をマーク。併せたアクアブルーウェイ(4歳1000万下)を2馬身追いかけ、最後は首差先着を果たした。またがった幸は「完璧ですね。理想通りの追い切りができました。反応も良かったし、すごくいい状態で臨める」と手応えを口にした。
1番人気に支持されたJCダートは、直線でソラを使って失速。3着に敗れた。「仕方がない。力負けとは思っていないから」。巻き返しに向けて準備も怠っていない。「実戦を想定した追い切り。中間は色んなレースを想定して、どんな競馬でも力を発揮できるようにやってきた」。西浦師が自信の表情を見せる。
「抜け出すのが早かったので悔いが残る」。幸も前走の結果に悔しさをにじませる。暮れの最終決戦。舞台は帝王賞でGI勝ちした大井競馬場に移す。「前走が勝てなかったのでせめて今回は、と思う。“最優秀ダートホース”に望みをつなげたい。ドバイも招待されたいですし」。そう言って主戦が闘志を燃やせば、トレーナーも「前走負けたことで、またイチからと思っている。ドバイへ行くまで負けられない」と胸を張る。4つ目のGIタイトル奪取で、来春の海外遠征に弾みをつける。
提供:デイリースポーツ