先週末に積雪のあった栗東。21日は晴天だったが、ウッドチップはかなり水分を含み、それが乾く気配はなかった。22日はその影響を多分に受けると予測していたが、以下に記しているように、時計にはさほど影響がなかった。
【坂路/4F51.9秒】
22日。一番時計は
オーネットサクセス(栗東・森秀行厩舎)の4F50.3秒。これ以外にも、4F51秒を切った馬が1頭。2Fで25秒を切っている馬も多数おり、水分を含んだウッドチップでも、時計はしっかりと出ている。
悪い馬場ではなかったものの、動きがひと際目立ったのは、東海Sに出走予定の
サトノプリンシパル(栗東・矢作芳人厩舎)。自厩舎の併せ馬の相手を早々に振り切って、ゴール手前では他厩舎の馬と併せるような形。最後まで走りの勢いは緩まず、後半2Fのラップは12.2〜12.1秒。もともと攻め駆けするタイプではあるが、明け4歳になって、その勢いは増している印象。
先週の馬場差が「+0.5秒」。先々週に比べると、1秒回復した馬場差をつけたが、今週も数字上の馬場差は回復。22日、23日とも、馬場差は『±0.0秒』で観測している。
【CW/5F66.5秒】
22日の朝一番は、ウッドチップにうっすら雪が積もっているような状態。それでもしっかりと速い時計が出ているが、その要因としては、水分を含んだウッドチップが凍ったことで、逆にしっかりと踏みしめることができ、速い時計が出ているのではないかと推測した。
23日は別ニュースでお伝えした
ショウナンマイティ(栗東・梅田智之厩舎)が絶好の動きを見せていたが、22日は来週の
シルクロードSを予定している
ストレイトガール(栗東・藤原英昭厩舎)。併せていた相手を早々に置き去りにすると、遥か前方にいた
ディープストーリーに追いつこうかという勢い。6F82.1〜5F66.4〜4F51.5〜3F37.6〜1F12.0秒と時計も優秀。
2013年JCDを優勝した
ベルシャザール(栗東・松田国英厩舎)は、単走で軽めの追い切り。6F86.4〜5F70.3〜4F55.3〜3F40.9〜1F13.1秒とゆったりした時計だが、先週もこのくらいの数字を出している。フェブラリーS(2月23日・東京ダート1600m)へ直行というプランのようだが、非常に丹念な仕上げを行っている。
先週の馬場差は「+0.2秒」。今週は6F80秒を切る時計も連発しており、前記したような理由から、水分を含んでいても走りやすい馬場状態。よって、馬場差は22日、23日とも先週より速い『-0.5秒』で観測している。
【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
先週と同様、芝馬場を使う馬はほとんどいなかった。馬場差は『±0.0秒』で観測。
ポリトラック馬場は東海Sの出走を予定している
ニホンピロアワーズ(栗東・大橋勇樹厩舎)などが速い時計で追い切っており、なかなか盛況。クラスに関わらず、速い時計が目立っている。馬場差はいつもと変化なく『-1.0秒』で観測している。(取材・写真:井内利彰)
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。