武豊を背に栗東CWで最先着を決めたトーセンスターダム
白銀の中、余力たっぷりに駆け抜けた。
トーセンスターダムは栗東CWで3頭併せ。
カフナ(6歳オープン)、
ダノンドリーム(5歳500万下)を射程圏に入れつつ最後方から運行。4角で内から2頭に並びかけ、馬なりのまま前者に首差、後者に1馬身先着を果たした。
見た目には
スピードを感じさせない。それでいてタイムが出てしまうあたりは普段の追い切りと同様だ。重馬場で刻んだ5F68秒5-39秒3-12秒2に、またがった武豊は「軽めだったけどね。予定通り。動きは良かったよ」と満足そう。見届けた池江師も「降雪で5Fからになったが、もともとビシッとやるつもりはなかった。このぐらいでいい」と納得の表情を浮かべた。
叔父は11年天皇賞・秋Vの
トーセンジョーダン。12年セレクトセールで2億5000万円の高値をつけた超良血馬は、新馬戦を危なげなくものにし、2戦目の京都2歳Sも中団から差し切り、2分0秒8の好タイムで完勝した。「ダービーを狙っている馬ですから。今回もダービーを勝つためのレース」と指揮官がキッパリ言い切れば、歴代最多のダービー5勝を挙げる鞍上も「過去のそういう(一流の)馬たちに並べるようになってほしい、と思わせる馬ですね」と大舞台へ期待を膨らませる。
バンドワゴンとの無敗馬による初対決にも名手は自然体の構えだ。「相手を意識し過ぎず、自分のレースを。先につながる内容で勝てれば一番いい」。世代の頂点を見据えて一直線。鮮やかな決め脚でラ
イバル撃破といく。
提供:デイリースポーツ