ウインバリアシオンが後方から一気の捲りで押し切り、久々の勝利を手にした(撮影:下野雄規)
29日、中山競馬場で日経賞(4歳上・GII・芝2500m)が行われ、道中は後方に構えた岩田康誠騎手騎乗の1番人気ウインバリアシオン(牡6、栗東・松永昌博厩舎)が、3〜4コーナーで外から一気に前に取りつき、そのまま直線で抜け出して、後方から脚を伸ばしてきた10番人気ホッコーブレーヴ(牡6、美浦・松永康利厩舎)に1.3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分34秒4(良)。
さらに1.1/4馬身差の3着に3番人気ラストインパクト(牡4、栗東・松田博資厩舎)が入った。なお、繋靭帯炎による休養からの復帰戦となった2番人気フェノーメノ(牡5、美浦・戸田博文厩舎)は、好位でレースを進めるも伸びきれず5着に終わった。
勝ったウインバリアシオンは、父ハーツクライ、母スーパーバレリーナ、その父Storm Birdという血統。昨年は屈腱炎による休養明けの金鯱賞で3着に入り、続く有馬記念でもオルフェーヴルに差はつけられたものの2着に入線。明け6歳緒戦となったここを完勝し、悲願のGI制覇に向けて好スタートを切った。
【勝ち馬プロフィール】
◆ウインバリアシオン(牡6)
騎手:岩田康誠
厩舎:栗東・松永昌博
父:ハーツクライ
母:スーパーバレリーナ
母父:Storm Bird
馬主:ウイン
生産者:ノーザンファーム
通算成績:17戦4勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2011年青葉賞(GII)