一度はポジションを下げたカレンブラックヒルが内から再度抜け出し復活の重賞勝利(撮影:下野雄規)
6日、中山競馬場でダービー卿CT(4歳上・GIII・芝1600m)が行われ、先手を取った秋山真一郎騎手騎乗の4番人気カレンブラックヒル(牡5、栗東・平田修厩舎)が、3コーナー手前で一旦交わされポジションを下げたものの、直線で再び盛り返して先頭に立ち、好位の外から脚を伸ばした9番人気カオスモス(牡4、栗東・森秀行厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分34秒6(稍重)。
さらに1/2馬身差の3着は、8番人気インプロヴァイズ(牡4、美浦・堀宣行厩舎)と12番人気エールブリーズ(牡4、栗東・鮫島一歩厩舎)の際どい争いとなったが、インプロヴァイズがわずかに先着。ハナ差でエールブリーズが4着となった。なお、1番人気コディーノ(牡4、美浦・藤沢和雄厩舎)は5着、2番人気レッドアリオン(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)は14着に終わった。また、3番人気トリップ(牡5、栗東・松田博資厩舎)は、3コーナー手前でカレンブラックヒルを交わして一旦先頭に立ったものの、直線で急激に止まり、16着での入線となった。
勝ったカレンブラックヒルは、父ダイワメジャー、母チャールストンハーバー、その父Grindstoneという血統。2012年1月のデビューから4連勝で同年のNHKマイルカップを制覇。休養を挟んだ秋緒戦の毎日王冠を勝ってデビュー5連勝を飾ったあとは長く勝ち星から遠ざかることとなったが、ここで約1年6ヶ月ぶりとなる勝利を果たした。
【勝ち馬プロフィール】
◆カレンブラックヒル(牡5)
騎手:秋山真一郎
厩舎:栗東・平田修
父:ダイワメジャー
母:チャールストンハーバー
母父:Grindstone
馬主:鈴木隆司
生産者:ノーザンファーム
通算成績:12戦6勝(重賞4勝)
主な勝ち鞍:2012年NHKマイルC(GI)