「やることはひとつだけ」。そう言い切った浜中が、4連勝中の
ミッキーアイルとともに、東京のマイルで逃げ切りVを狙う。
新馬戦こそ取りこぼしたが、2戦目から本領を発揮。持ち前の
スピードでラ
イバルを圧倒してきた。未勝利戦の勝ち時計は、
ウオッカが持っていた京都マイルのJRAレコードを0秒8更新。続くひいらぎ賞では、翌日に行われた朝日杯FSの勝ち時計よりも0秒5速いタイムで駆け抜けた。重賞初制覇を決めたシンザン記念もレースレコード。前走のアーリントンCでは、のちにファルコンSを制した
タガノグランパに影をも踏ませなかった。
GIを前に、調整はすこぶる順調だ。1週前は栗東坂路で4F52秒5-12秒9(仕掛け)。重たい馬場を苦にせず、楽々と併走先着。平井助手は「追うごとに落ち着きが出てきた。4日もしまいを伸ばしましたが、我慢が利いていい動きだった」と万全の仕上げに胸を張る。
焦点はただひとつ。“タフな東京マイルを逃げ切れるのか?”。主戦は冒頭のセリフのあとに、語気を強めてこう続けた。「あれだけゲートが速ければ、周りは競りに来られないでしょう。それだけ
スピードが抜けていますから。東京だからといって、無理に抑えるつもりはありません。いつもの競馬をして、それで負けたら仕方がない」。ラ
イバルは己自身。得意の
タイムトライアルに持ち込み、後続の追撃を封じてみせる。
提供:デイリースポーツ